
iPhone修理のダイワンテレコム梅田店です。
Appleを批判する競合会社にQualcommも加わることになりました。
Qualcommは、アメリカの移動体通信の通信技術および半導体の設計開発を行う企業。
先日SamsungがAppleのiPhone Xを馬鹿にする内容のCMを公開し話題になりましたが、それに続いてQualcommは、Ooklaスピードテスト(通信速度テスト)でAndroid最新機種に搭載されている「Qualcomm X20モデム」とiPhone Xに搭載されている「Intel XMM 7480モデム」を比較し、iPhone Xのダウンロードスピードが劣っているという内容のブログ記事を投稿しました。
Qualcommは「up-to(最大値)」を比較に使用していますが、通信速度において最大値はあまり重要ではありません。
比較をする際には、通信の最大値ではなく、平均値や最頻値を見るのが現実的であり、最大値だけを見て、iPhone Xが通信において劣っていると批判するのは少々的外れな感じがします。
余談ですが、自宅のネット回線やポケットWi-Fiの回線の契約をする際に気をつけるべき点として、各社はネット速度のアピールをするときに「ベストエフォート方式」を採用して提示しています。
ベストエフォートとは、一時的な最大値のことです。
この方式では、例えば10秒間の通信速度テストをしたとき、1秒だけ320Mbps、残り9秒は5Mbpsという結果になっても、「この回線の通信速度は320Mbpsです!」と広告して良いことになります。
ほぼ詐欺ですね。
ネット回線を比較するときは、ベストエフォートの通信速度ではなく、平均値やレイテンシー、安定性を見ることが重要になります。
今回、Qualcommの批判で使用されたのはこのベストエフォート方式で、全く参考にならない比較による批判だと言えるでしょう。
SamsungやQualcommのような世界を代表する大企業がこのような幼稚なことをするのは滑稽に見えてしまいますね。
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