
iPhone修理のダイワンテレコム梅田店です。
少し前に海外で話題になったニュースですが、たった1ドル(約110円)で、世界の頭脳とも呼ばれるマサチューセッツ工科大学の研究グループが、MacBookをタッチスクリーン化することに成功したというのをご存知でしょうか。
材料はすべてホームセンターで調達可能
MacBookをタッチスクリーン化するのだから、さぞ特別な材料を用意したのだろう…。
と思いきや、使ったものはこちらの4つ。
● 小さな鏡
● 厚紙
● ドアヒンジ
● 糊
いずれもホームセンターで手に入るものばかりです!
タッチスクリーン化の原理
システムの原理はシンプルです。
まずは、先ほどの材料を使い、MacBook内臓のWEBカメラに鏡を取り付け、画面が映るように調整します。
そして、ここからがシステムの肝です。
指で画面を触れている状態と触れていない状態では、反射する映像にギャップがあります。これをWEBカメラで読み取り、専用のソフトで座標の位置を特定。マウスで動かしている時と同様の動きを実現します。
これは最近よく見る「赤外線で投影されるキーボード」とよく似た原理ですが、システムを作るのにかかった時間は、わずか16時間だったといいます。
現在は開発段階中、より精度を高める
公開された動画では、ペイントソフトで円を描いたり、ピアノの鍵盤を叩いたりする様子が映されています。通常のタッチスクリーンと比べると、動きは滑らかでないものの、触れた部分は的確に認識していることが分かります。
画像認識の際に使用したソフトは、ソフトウェア開発のデベロッパーページ「GitHub」でも公開されています。
この技術は現在開発段階にあるとのことですが、今後は480pのカメラを高画質なものに変え、さらに曲面鏡を利用することで、精度を上げていくとしています。
まとめ
今後、AppleがiPhoneと同じようMacBookにタッチスクリーン機能を搭載するんだろうかということも気になりますが、実は、現段階でMacBookシリーズへのタッチパネル導入を否定しています。
ソフトウェアエンジニア担当上級副社長のクレイグ・フェデリギさんは以前、「MacBookは手をキーボード上に置いて使うことを前提にしている。腕を持ち上げて画面にタッチするのは疲れますよね」と述べてます。
最近はMicrosoftのSurfaceを始め、タッチスクリーン対応のノートPCも増えています。タッチスクリーン式にすれば、iPhoneのようにより直感的な操作が可能になりますが、やはり大画面では指紋の汚れが目立ちそうなので、個人的にも利用を躊躇してしまいます…。
しかし、スティーブ・ジョブズが生前に「(7インチのタブレットを)作るつもりはない。あれは良い製品とは思えない」といいながらも、後年にアップルは7インチのiPad miniを発売するということもあったようです。
MacBookのタッチスクリーン化については賛否両論あると思いますが、大人気ノートパソコンの筆頭とも言えるようになったMacBookが、今後どのような路線を進んでいくのか楽しみですね。