iPhone修理のダイワンテレコム梅田店です。
たびたび情報漏洩が問題になっているAppleですが、今度は社内向けに公開された修理解説動画が流出してしまいました。
有資格者だけが閲覧できる動画か
今回流出した動画は全部で11本です。
動画では、Appleの関係者とみられる人物が、Appleの内部文書を参考に特殊な工具を用いながら、iPhone XやMacBook Proなどのバッテリー交換や修理方法を解説しています。
米メディアMotherboardが、Appleの修理に詳しい関係者に聞いたところ、11本の動画はいずれもApple社内向けの公式動画で間違いないとのこと。またどうやら、これらの動画は、Apple認定の修理資格「AppleCare Technician Training」を持つ人だけが閲覧できるサイト内にある動画の一部のようです。
修理資格を持つ人は、サイトにログインすることでいつでも動画を閲覧できますが、通常はダウンロードできない仕様になっています。そのため、流出したデータは画面を録画したものである可能性が高いです。
現在はすべての動画が閲覧不可に
11本の動画をYouTubeに投稿したのはアーマン・ハジという人物です。同氏によると、動画は当初、Twitter上で公開されていたとのことですが、アカウントが閉鎖されたため、自身のYouTubeアカウントに転載したと話しています。
なお、該当動画は現在すべて削除されており閲覧できないばかりか、ハジ氏のYouTubeアカウントも消滅しているため、Appleから何らかの警告を受けた可能性が高いです。
ちなみに、全く同じ手法ではないものの、ガジェットの分解レポートで有名なiFixitが公開している「iPhone Xの分解動画」は、公式動画の手法にかなり近いとのことです。
該当の動画は以下のものです。
iPhone X Battery Replacement- How To
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=2GfBOlJEW10
まとめ
今回の動画流出に関しては、いったい誰が何の目的でやったのかは不明ですが、Appleはこれまでにも様々な情報漏えいで頭を悩ましています。
昨年にはApple本社に勤務する従業員の娘が、未発売のiPhone Xのレビュー動画をYouTubeにアップロードしたとして、該当の従業員は解雇されました。
また、今年の4月には情報流出に関するApple従業員への警告メモが流出しており、社内情報をリークした場合、法的措置を取ると発表されていたこともわかっています。
「情報流出の警告に関するメモ」が流出するとは皮肉なことですが、情報はお金になるので、今後もそう簡単に止めることはできないでしょう。