
iPhone修理のダイワンテレコム六本木店です。
新品で販売されるiPhoneのSIMロック解除については、明確な規定が作られています。
以下が、現在のSMロック解除に関する主だったルールです。
2015年4月までに発売された端末は、SIMロック解除の対象外、2015年5月以降に発売の端末については、利用者の規模があれば販売者は応じなければならない…というものです。
また、大手キャリアで購入したiPhoneを、大手キャリアと同じ回線を使用するMVNOで使用する場合には、原則としてSIMロック解除が不要ですが、例外として、通話方式にVoLTEを使用する一部の端末については同回線間であってもSIMロック解除が必要なケースがありましたが、これも、2017年8月以降に発売の端末については、SIMロック解除不要で利用できるルールに変更されています。
さらにSIMロックが掛けられた端末を分割払いで購入した場合には購入から100日後、一括払いの場合には支払確認後直ちにSIMロック解除が可能とのルールが追加されています。
中古端末については、中古端末の購入者が販売キャリアに持込んだ場合、以前のauはSIMロック解除を受け付けていましたが、2017年12月以降は、全てのキャリアで最初の購入者以外のSIMロック解除を受け付けなくなっています。
国内の中古iPhoneの流通は少ない
大手キャリア各社が、SIMロック解除をキャリアでの購入者本人しかできないとしているのは、盗難品の不正利用防止などを大義名分としていますが、それにより、中古端末を購入しても、希望する回線で利用する事が難しい等の理由から、ほとんど国内で流通する事がありませんでした。
原則的には、購入キャリアと同回線であれば、格安通信会社でも利用は可能ですが、iPhoneの場合には、現在中古端末の主流となるべきiPhone6s/SE/7などの1~2年落ちのモデルで、VoLTE通話SIM機ではSIMロック解除が必要となる等、ルールが一貫しておらず分かりにくい仕組みとなっている事も、中古iPhoneに手を出しにくくする原因となっています。
通信コストはもちろん、中古iPhoneで端末コストも引き下げたい格安ユーザーにとって大きな障害となっているのが現状です。
中古スマホのSIMロック解除~総務省が方針決定
こうした状況に対して、「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」(2017/12~2018/04)等の場で中古端末の流通促進を訴えてきた総務省が、ついに、2019年7月を目途に、中古端末購入時のSIMロック解除を義務化する方針を固めたとの報道が出ています。
総務省は、2018年6月7日~同年7月6日まで、「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針の改正案についての意見募集」を実施、その結果、大手キャリア側の対応への準備期間の後、2019年7月以降、中古端末購入時のSIMロック解除を義務化する方向で調整しているとの事です。
もしこれが実現すれば、来年の夏以降は、中古iPhoneを購入しても好きな回線で割安な格安通信会社を利用可能となる上、中古端末の流通量が増加すれば、端末自体の価格もリーズナブルとなり、端末を含めた通信費のさらなる圧縮が可能になりそうです。