
iPhone修理のダイワンテレコム六本木店です。
海外や日本国内でも大人気のiPhoneシリーズは、海外・日本を問わずにその人気に陰りが見えてきたのかもしれません。その理由となる調査結果をアメリカ調査会社Consumer Intelligence Research Partnersが発表しました。
iPhone Xが売れていなかった……
発売当初こそ予約が必要でしたが2ヶ月もしないうちに、家電量販店でも持ち帰りできるほどになっていました。当時、早い段階で在庫が潤沢になった理由は、Appleが月産台数を増やして対応したからだと思っていたのですが、すでにこの時点でiPhone Xの売れ行きが順調ではありませんでした。
調査会社CIRPが発表したレポートによると、2017年第4四半期には20%だったシェア率が2018年第1四半期には4%ダウンの16%に。この時にiPhone8/8 Plusは2017年第4四半期で41%、2018年第1四半期で44%と増加したのです。
つまり、この時点でiPhone Xが売れていないことが判明したわけです。そして2018年第2四半期でも、iPhone Xがトップのシェアを獲得することはありませんでした。
2018年第2四半期の状況は、iPhone Xが17%、iPhone8 が13%、iPhone8 Plusが24%という結果になっています。そしてそこに追い込みをかけるような、iPhone Xの月産台数減少のニュースも飛び込んできています。
この原因はやはり価格にあるのか
Appleの大きな誤算となってしまったのか、iPhone Xのシェア率が向上しない理由はやはり価格にあるのかもしれません。Apple StoreでもiPhone Xは64GBで112,800円、256GBで129,800円と、どちらも10万円を超える高額なモデルとなっています。
それに引き換えiPhone8/8 Plusは、iPhone8の64GBが78,800円、256GBで95,800円、iPhone8 Plusであれば64GBが89,800円、256GBは106,800円と、ここでようやく10万円を超えるモデルが登場します。
そして発売し続けるiPhone6sやiPhone SE、iPhone7/7 Plusの旧モデルは、この価格よりもさらに安く入手することが可能です。まだまだ現役として利用できる十分なスペックを持ち合わせていることから、無理に高額なiPhone Xを購入しなくても良いだろうという消費者の判断が現れた数字なのかもしれません。
Appleの当初の計画から、すでに7,500万台もの減産を行っているiPhone Xを、さらに600万台減産させるのではないかと、2018年3月時点でBluefin Research Partnersアナリストのジョン・ドノバン氏が伝えています。
第1四半期と第2四半期共に2017年に発売されたiPhoneは、60%から54%とシェア率をさげています。これは旧モデルの売れ行きが順調であることを意味していて、2018年第3四半期にはiPhone7/7 PlusやiPhone6s、iPhone SEのシェア率の方がiPhone XやiPhone8/8 Plusのシェア率を上回ってしまうかもしれません。
このまま新モデルを発表しても……
そして2018年もすでに7月が終わろうとしています。そう、もうすぐ2018年に発売されるiPhoneを発表するAppleスペシャルイベントが開催されます。新iPhoneの登場と共に旧モデルの価格が引き下げられるので、もしかすると第3四半期のシェア率はiPhone Xが2018年ではじめてトップを取れるチャンスかもしれません。
そしてさらに高額なモデルが登場すると噂されている新モデルも、順調な売れ行きを見せるのでしょうか。その状況がわかるまであと1ヶ月もありません。iPhone7/7 Plusの時のようなシェア率奪回のため、Appleがなにかの施策を打ち出してくる可能性も十分に考えられます。
泣いても笑っても、あと約1ヶ月を切りました。Appleの動きに注目していきましょう。