
iPhone修理のダイワンテレコム六本木店です。
全米経済研究所とシカゴ大学の調査で、米国ではiPhoneまたはiPadを所有している人の69%が収入が高く裕福であるとの結果が出たそうです。
米国では、世代ごとに「裕福な証し」とされる商品があって、例えば、1992年当時にはGrey Pouponのマスタードがそれに当たりますし、2004年にはLand O’ Lakesのバターかキッコーマンしょうゆだったそうです。
iPhoneは2007年にデビューしましたが、「2016年時点でiPhoneほど裕福度を表す商品は他にない」と研究者が述べるほど、裕福度の証となっているようです。
日本はグローバル的には少し変な国
実際、グローバルではAndroidスマホは普及機、iPhoneは高級機の位置づけで、世界全体でのシェアは、Androidが72%ものシェアを持っているのに対して、日本ではちょうど逆転したように、iPhoneが7割近いシェアを獲得しています。
これは大手キャリアが2年縛り+端末割引でiPhoneを普及させてきたことにより、Android端末と、iPhone端末が同等の価格感でユーザーに選ばれているためです。
もちろん、日本でもAppleでSIMフリー端末を購入する場合には、Android端末の中級機よりも割高な価格設定ですし、特に、2017年に発売されたベゼルレス、ホームボタンレスのiPhone Xは12万円という高額な設定が話題になっていました。
しかし、大手キャリアで購入した場合には、2年契約の場合、iPhone X(64GB)の実質端末価格は68,040円(月額2,835円)と非常にリーズナブルな価格で購入出来てしまいます(NTTドコモの場合)。
確かに端末価格は安いのですが、2年間で支払う通信料は非常に割高で、SIMフリー端末+格安通信の組合せで2年間の支払総額よりもかなり割高になってしまいます。
余談ですが、ドコモとSIMフリー端末+格安通信の2年間の総コストを簡単に比較してみます。
端末代金では、購入サポート込みのドコモ版と、一切値引きのないSIMフリー版の差額が5万円以上ありますが、2年間のかけ放題込の5GB料金プランは、ドコモ約18万円(月額7,560円)、格安通信(DMM mobile)では約7万円(月額2,980円)で、その差額は11万円(月額4,580円)にもなり、端末代金+通信料の合算でも、2年間で6万円も割高となります。
米国の裕福度を日本にあてはめると国民の半分が裕福に
iPhoneが生まれた国だけあって、アメリカでのiPhoneのシェア率はグローバルの平均よりも高い約54%程ですので、裕福度からすると、スマホユーザーの裕福な人の割合は37.3%程になります。
これをiPhoneのシェア7割を誇る日本に当てはめてみると、スマホユーザーの48.3%≒約半分の人が裕福である事になってしまいます。
スマホの購入代金や通信費が格安路線になってきている今、グローバルの裕福度を単純に日本に当てはめてみても、当然正しい結果にはなりませんが、こうやって比べてみると国による販売戦略により価値観も大幅に異なるということがわかりますね。