
iPhone修理のダイワンテレコム渋谷店です。
これまで、歴代iPhoneの名称には様々な「識別子」が付加されてきました。
基本的に、iPhoneのモデルイヤー単位で付加される、「3」「4」「5」「6」「7」「8」「X(10)」…といった数字、その数字の改良版である事を表す「S」や「s」が付加される場合があり、さらに、iPhone6以降はレギュラーモデルに対して大画面を持つモデルには「Plus」が付加されるようになりました。
また、それらのルール以外で採用された識別子に「3G」や「SE」があります。
いずれの場合でも、数字以外の識別子が何を意味するのか、Apple自身は明確にはせず、様々な憶測が行わるのも新型iPhone発売時の恒例行事でもあり、また楽しみでもありました。
特にiPhone6から登場した大画面モデルに付加された「Plus」は、単に画面が大きい事ばかりではなく、例えばデュアルレンズカメラなどのレギュラーモデルより1歩進んだ機能・性能を表す言葉として、分かりやすくもAppleらしいネーミングとして受け入れられてきました。
iPhoneはブランド力が高く、非常に高度にアイデンティティを確立している有数の工業製品ですが、そのネーミングもまた、iPhoneのブランド力を決して貶めないものでなくてはならないはずです。
iPhone XS MAXに既存感
次期iPhoneのレギュラーモデルの名称は、どうやら「iPhone XS」でキマリといった感がありますが、前年発売された10周年記念モデルiPhone Xに、改良版としての識別子「S」を付加したという形で違和感はありません。
それに対し、当初「iPhone XS Plus」と予想されていた大画面モデルの名称として、「iPhone XS MAX」というネーミングが浮上してきていますが、その出所が数々のリーク情報で有名な「9to5mac」だけに、信憑性も無下に否定できない事から心穏やかでないiPhoneファンも少なくないようです。
かく言う筆者も、MAXなんてネーミングはやめてくれ…と思う1人です。
MAXのネーミングが意味するものは「買換えサイクルの短縮化」であり、「販売台数の最大化」だとする記事も目にするけれど、筆者が残念に思うのはそんな難しい話しではないのです。
そうした深読みを否定するわけではないですが、もっと単純に、MAXと言う言葉の語感や、既存感が気になるのです。
MAXと言う言葉は、「最大」「極限」という意味以外に、隠れた意味や、その先を連想させる何かを持っていないと感じます。
「Plus」はレギュラーモデルの上である事と同時に、さらに上がある事を連想させました。
「Plus」に搭載された機能・性能はいずれレギュラーモデルに降りてきて、「Plus」にはまた更なるプラスが搭載され、驚かせてくれる、楽しませてくれる…といった期待がありました。
しかし「MAX」には、それが最大であり極限であるなら、その先は無いように感じてしまいます。
そして、もう1つの残念感は、すでにAndroidスマホで「MAX」というネーミングが既存である事です。
ASUSや、Huaweiのスマホに「MAX」を使ったモデルが既に発売されており、前述の、ブランド力や差別化の観点から見ると、あまりにありふれた言葉…という印象が拭えません。
「iPhone XS MAX」は、あくまでリーク情報に過ぎませんが、次期iPhoneはどんな名称で登場してくるのか楽しみです。