
iPhone修理のダイワンテレコム渋谷店です。
今年の9月12日(日本時間13日午前2時)に予定されているAppleの新製品発表イベントでは、新しく3種のiPhoneが発表されると予想されています。イベントを直前に控えた今、世界中で飛び交っている最新の噂をまとめて考察します。
記事の構成は「考察→情報まとめ」なので、考察を読み飛ばしたい方は記事の最下部にあるまとめ部分まで飛ばしてください。
6.1インチ LCDモデルの名称は”XR”?
今週月曜日、BloombergのMarkGurmanがiPhoneのLCDモデルの名称について新しいレポートを公開しました。そのレポートの中で、6.1インチのLCDモデルは”iPhone XR”という名称で書かれています。また、そのモデルはステンレス鋼の代わりにアルミニウムを使用しており、$699-$849での販売になるとも書かれています。素材を変えることで生産コストを下げる狙いがあるのでしょう。
iPad ProにはUSB Type Cを搭載?
Bloombergの”Apple to Kick Off Product Blitz With iPhone XS Line, New Watches”は、TF International SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuoの調査をもとにしています。Kuoは、新型iPad Proは伝統的なAppleの端子であるLightningポートを廃止し、代わりにUSB-Cのコネクタポートを搭載すると改めて断言しています。非常に信頼できるリーカーであるKuoが断言するほどですので、信ぴょう性は高いのでしょうが、個人的にはいまいち信じられません。あのAppleが独自の路線を捨ててType Cをモバイル端末に迎合するでしょうか?確かにMacシリーズではType Cの路線に切り替えていますが、AppleはMacとiPadとiPhoneを明確に差別化しようとしているため疑いの余地が残ります。また、Apple Watch Series 4は改善された心拍測定機能のためにより良いEKG(心電図)を搭載しているとのことです。
6.1インチモデルのプロトタイプ画像は本物?
Macrumorsの”Kuo: USB-C on 2018 iPad Pro, Touch ID on 2018 MacBook, EKG and Ceramic Backs on All Apple Watch Series 4 Models, More”では、今週の土曜日にBen GeskinというユーザーがTwitter上で6.1インチiPhoneのプロトタイプダミーモデル(クローンモデル)の写真は本物であると改めて主張しました。
iPhone Xc (6.1” LCD) clones/dummy models in new colors. pic.twitter.com/RybRhE7XSO
— Ben Geskin (@VenyaGeskin1) 2018年9月6日
しかし、いくら主張しても私たち消費者はAppleが実際に発表するまで真実はわかりません。ただ、複数色のラインナップやデュアルSIMモデルがあること等は、かなり初期から今までずっとある噂なので、本当である可能性が高いでしょう。
5.8インチと6.5インチモデルの画像は本物?6.5インチモデルは”Max”?
Apple関連の情報サイト9to5macでは先月末に5.8インチモデルと6.5インチモデルが重なり合っている画像を公開しました。9to5macは、いつものフェイクコンセプト画像ではなく、本物の画像だと主張しています。また9to5macは、5.8インチと6.5インチのモデルの名称をそれぞれ、「iPhone XS」と「iPhone XS Max」だと予想しています。ナンバリングのうしろに付く”S”は伝統的なネーミング法則に則っていますが、”Max”という称は新出です。この”Max”というのは9to5macだけでなく、BGRも報告しており、異なるソースから同じ情報が出ていることから信ぴょう性は高いと思われます。それぞれのモデルは前作iPhone Xの見た目を踏襲し、特に大きな変更はないとのこと。上述したBloombergからの情報を組み合わせると、今年発売の新作iPhoneの名称は「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」ということになります。
新しいiPhoneには金色のモデルがある?
(画像: サイドをよく見るとゴールドのように見えなくもない…)
9to5macはiPhone XSにはゴールドカラーモデルがあると予想しています。9月12日の発表イベントのインビテーションカードに、開催場所であるSteve Jobs Theater in Cupertinoの円形の天井が金色になっているレンダーが載っており、それがヒントになったとのこと。もしこれが本当であれば、以前記事で紹介した億万長者モデルの価値が下がりそうですね。
リアカメラにはレンズが3つ?
2018年モデルのうちひとつのリアカメラがトリプルレンズになるとmacrumorsが報告しています。おそらく、最も値段が高くなる6.5インチモデルでしょう。リアカメラがトリプルレンズになるとズームの最大倍率が大きくなり、さらに暗い場所での撮影クオリティが高くなるとのこと。今年続々と発表されている各社の新作フラッグシップモデルはカメラ機能向上のためにトリプルレンズを採用しているものが多くあります。Huawei P20 Proが代表例です。また、macrumorsだけでなくForbesも、最も高い新作モデルに縦に並んだトリプルレンズを確認したと主張しているため、この噂の信ぴょう性は高そうです。しかし、ソースは確かではないものの、全く反対の「トリプルレンズは2019年まで無い」という噂もあるのでわかりません。
6.1インチのローコストLCDモデルは10月まで発売されない?
Appleは3種のiPhoneをリリースすると噂されています。2種のOLEDディスプレイモデルと1種のLCDディスプレイモデルです。モルガンスタンレーのアナリストであるKaty Hubertyによると、OLEDディスプレイモデルは今年の9月中のリリースとなり、LCDディスプレイモデルは少し遅れて10月のリリースになるとのことです。原因はLCDディスプレイの不良にあるようで、LEDバックライトから光が漏れてしまう問題があったため大量生産の準備が遅れた模様。部品のサプライヤーによるともともと予定されていたリリース日から約6週間の遅れとなるそうです。もし、新しいiPhoneを購入したいが価格は抑えたいという消費者がいたら、他のiPhoneを購入する消費者より少し長く待つ必要があります。しかし、問題が発覚せず解決されないままリリースされて、結果端末を回収するなんてことになるよりは圧倒的に良いと思いますので、Appleにはこれまで通り完成度の高い製品を提供してもらいたいですね。
iPhone SE2は発売延期?
以前から噂されていたり製造番号らしきものがOSから発見されたりiPhoneケースサプライヤーから情報がリークされたりしたiPhone SE2ですが、今期の発表はどうやら無さそうです。iPhone SEはiPhone 6sに半年遅れて登場しましたが、発売初週におけるiPhone全体の販売台数の約0.1%程度しか無かったそうで、Appleの製品の中でも屈指の外れモデルとして有名です。最近では日本国内で格安SIMとセットで販売することである程度の販売台数はでているものの、iPhone SE2がリリースされても同様な現象が起こるような気がしてなりません。Appleがどう考えているかわかりませんが、個人的にはこのままiPhone SE2の話は流れてしまうか、そもそもiPhone SEとは違ったコンセプトをもった新しいモデルとして日の目を浴びることになるのではないでしょうか。
2018年iPhone情報まとめ
名称
5.8インチモデル: iPhone XS
6.5インチモデル: iPhone XS Max (iPhone XS Plusという説もあり)
6.1インチモデル: iPhone XR (iPhone 9、iPhone XCという説もあり)
インチごとに様々な名称の説がありますが、上に並べたものがおそらくもっとも可能性が高いでしょう。個人的には、iPhone X(テン)が先に出たのに、iPhone 9にナンバリングが戻るようなことにはなってほしくないので、XR説を推します。
価格
5.8インチモデル: $800-900
6.5インチモデル: $900-$1000
6.1インチモデル: $699-$849
最も安いと予想されている6.1インチモデルでも$699-$849となっており、やはりスマーフォン市場では高級品です。その分高性能で安定しているので、スマートフォンに詳しくない方でも安心して使用することができます。
ディスプレイ
5.8インチモデル: OLEDディスプレイ
6.5インチモデル: OLEDディスプレイ
6.1インチモデル: LCDディスプレイ
• LCD(液晶)とは、サブピクセル一つ一つが独自で発光して表示する方式。
• OLED(有機EL)とは、カラーフィルター&液晶シャッターで映し出された映像を後ろからバックライトで照らして表示する方式。
例えば赤色を表示する場合、LCDは液晶シャッターで他の色を遮ってはいるもののどうしても隣の色が混じり僅かにぼやけて表示されてしまいます。これに対してOLEDは赤色のみが独自に発光しているので他色が混じる事がありません。これにより鮮やかな赤色が再現できます。
詳しくはこちらの記事を参照。
カラーラインナップ
5.8インチモデル: Space Gray, Silver, (Gold?)
6.5インチモデル: Space Gray, Silver, (Gold?)
6.1インチモデル: Space Gray, Silver, White, Red, Blue, Pink, (Brown?)
(画像: 5.8インチと6.5インチのゴールドモデル)
6.1インチモデルはiPhone史上最多色となりそうですね。iPhone 5cは5色だったので、ナンバリングに合わせて10色くらい出しても面白そうです。5.8インチモデルと6.5インチモデルにはiPhone Xでは見送られたゴールド(金色)が採用される模様。ゴールドは他社のスマートフォンを見てもなかなか珍しいので、欲しがるユーザーも多いかもしれません。
予約開始・リリースの日程
5.8インチモデル: 9月14日予約開始・9月21日発売 (28日?)
6.5インチモデル: 9月14日予約開始・9月21日発売 (28日?)
6.1インチモデル: 9月14日予約開始・10月下旬
例年通りのスケジュールであれば、Appleの新作発表イベントから2日後の9月14日にプレオーダー開(予約)開始し、1週間後の9月21日にリリースとなります。しかし、LCDモデルに液晶のバックライトの光漏れが発覚したため、生産ラインに遅れが生じているとのことですので、例年通りには動かない可能性も高いです。
見た目
いずれのモデルもiPhone Xの外見を踏襲し、6.1インチモデルのみ、ベゼルが厚くなりフロントパネルに対する画面比率が小さくなっている模様です。iPhone Xのデザインですので、当然ホームボタンは全てのモデルから取り除かれており、ホームボタンが無いからという理由でiPhone Xを見送ったiPhoneユーザーからすると期待が外れたという感じでしょうか。これが原因でAndroidに移る消費者もいるかもしれませんね。
カメラ
5.8インチモデル: ダブルレンズ
6.5インチモデル: トリプルレンズ
6.1インチモデル: シングルレンズ
最高級モデルにはリアカメラにトリプルレンズが搭載されると予想されています。トリプルレンズのメリットは、ズーム性能向上と暗所撮影の改善だそうです。レンズは縦に3つ並びます。また、5.8インチモデルはダブルレンズとなっており、iPhone Xと同様です。6.1インチのローコストモデルはシングルレンズとなっており、このモデルのみポートレートモードに対応しません。いずれのモデルのカメラも、以前のモデルよりセンサー等改良されているので現行のスマートフォンの中では最高レベルの撮影品質となるでしょう。
システム
2018年の新作iPhoneのリリースと同時にiOS12が公開されます。新作3種はiOS12をネイティブで搭載しています。iOS12では対応している端末でより軽快に動作し、ARの新技術によってさらに多様なアプリケーションが開発できるようになっています。ダブルレンズを搭載している端末に含まれるポートレートモードのボケがより精細でリアルに近づきます。また、技術的な側面だけでなく、さらにユーザーフレンドリーになっております。iPhoneの生みの親であるスティーブ・ジョブズがスマホ中毒を危惧して自分の子供にiPhoneなどのスマートデバイスを与えずに育てていた話は有名ですが、iOS12ではスマホ中毒対策の豊富な機能がアップデートされます。