iPhone修理のダイワンテレコム新宿店です。
今のようにタブレットやスマートフォンが主流となっていなかった時代、外出先でインターネットやメールをチェックするには、WiMAXやポケットWi-Fiとノートパソコンが必要でした。その一つの時代を作ったWiMAXサービスを2018年9月30日で新規受付終了、2020年3月31日で電波を止めてサービスを終了するとUQコミュニケーションズが公式に発表しました。
WiMAXの特徴
今回終了となるWiMAXサービスの特徴は、今でこそ当たり前になった「3日間で●GB」の速度制限がありませんでした。また通信速度も、LTE通信やWiMAX2+のような高速ではありませんが、最大で40Mbps(ベストエフォート)の安定した環境を提供してくれていました。
UQコミュニケーションズは時代が求める高速通信環境を整えるため、WiMAXに割り当てられていた帯域幅を10MHzだけ残して、WiMAX2+に利用することにしたのです。その結果、WiMAXの通信速度は40Mbpsから13.3Mbpsに引き下げられてしまいましたが、サービスは引き続き提供し続けていたのです。
WiMAXサービス終了の意図は?
WiMAXサービスを終了させることで、すべての帯域幅をWiMAX2+に割り当てることができるようになります。そうすると、データ通信のさらなる高速化やデータ通信の渋滞などが起きなくなり、今まで以上に快適にインターネットサービスを利用できるようになるというのです。
こうして総務省から割り当てられている帯域幅の中で、品質の高いサービス提供とすでに利用者が減りつつあるサービスを比較した結果、仕方がない判断だったのではないでしょうか。ただ速度制限がかからないサービスがなくなってしまうのは、利用者にとってはデメリットとなるかもしれませんね。
今使っているルータは大丈夫?
WiMAX2+のルータを利用している方は影響を受けることはありませんが、WiMAX2+がサービス開始した頃に契約された方でルータにノーリミットモードがある人は、WiMAXサービス終了後からノーリミットモードが利用できなくなってしまいます。
WiMAX2+モードのみの利用になってしまいますが、引き続き利用することは可能なので無理に買い換える必要はないでしょう。ただし、WiMAX2+として引き続き利用するのであれば、2018年10月1日より「おトクに機種変更」キャンペーンがあるので、ぜひキャンペーンを利用しておトクに機種変更しましょう。
また終了日を過ぎるとWiMAX契約は終了となりますが、解除料金はかかりません。ただし、終了日以前に解約をしてしまうと解除料金がかかってしまうので、タイミングに留意して継続か解約を判断しましょう。
WiMAXサービスの停止で影響を受けるのは、モバイルWi-Fiルータだけではありません。ノートパソコンにWiMAXモジュールを搭載していたモデルや、タブレット端末や固定回線代わりに設置したWi-Fiルータなども利用できなくなりますので注意してください。
詳細などは、公式サイトにも掲載されているのでチェックしましょう。
次なるステップに行くWiMAX2+サービス
今ではキャリアアグリゲーションという、複数の帯域を組み合わせることで高速通信環境を実現してきたWiMAX2+ですが、さらに利用できる帯域が増えることでどこまで高速な環境を提供してくれるのか、今からちょっと楽しみですが、モバイル時代を作り上げてきた一つの歴史が終了してしまうのは、ちょっとさみしいかもしれませんね。