iOS12は、6月の世界開発者会議(WWDC 18)でパフォーマンスと安定性の向上に重点を置いて開発した新しいiOSとして発表されました。3か月ほどをかけて開発者向けで修正を重ねてきましたが、それでもいくつかのバグの存在も確認されています。ですが、海外メディアが、現時点で確認されているiOS12のバグをまとめています。
iOS12不具合一覧
日本国内では、KDDIがauのiPhone5sをiOS12にアップデートするとSMSの送受信とMMSの受信ができなくなる不具合があると発表し、iPhone5sユーザーにアップデートを見送るよう呼びかけています。
すでにアップデートしてしまった場合は、通信を4Gから3Gに切り替えることでSMSの送受信とMMSの受信が可能になります。
海外メディアがまとめた、現時点で判明しているiOS12のバクは以下の通りです。
「マップ」アプリ
一部のユーザーから渋滞情報が表示されないとの声が上がっています。
iPadでFaceTimeのカメラエフェクトが使えない
FaceTimeのカメラエフェクトは、iPadにも対応しているはずですが、使うことができません。
Wi-Fi通話が突然切れる
米携帯大手T-Mobileのユーザーが、Wi-Fiからモバイルデータに切り替わる時にWi-Fi通話が切れると報告しています。
一部のiPhoneでモバイルデータ通信に不具合
複数のiPhone8ユーザーが、モバイルデータ通信が自動で切断されてしまい、手動で再接続しなくてはならない、と報告しています。同様の報告は、他の機種のiPhoneユーザーから挙げられています。
サードパーティ製アプリのクラッシュ
金融グループHSBC UKやHSBC WorldwideのアプリをiOS12で起動するとクラッシュすると報告されています。
バッテリーの減りが早い
iPhone Xを含む全モデルのiPhoneユーザーが、iOS12にアップデートしてからバッテリーの消耗が激しくなったと報告しています。
バッテリードレイン問題はiOSのアップデートのたびに報告されている事象です。
これはバクではなくiOS12にアップデート後、端末がバックグラウンドでデータの最適化作業を行なっているため、アップデート前よりもバッテリー消費量が一時的に多くなるのが理由と考えられます。
iPad Proで「設定」アプリがフリーズする
10.5インチiPad Proの「設定」アプリがフリーズするとの報告が挙がっています。これは規則性がなく、不規則にフリーズするようです。
Office 365の管理ツール
Microsoft Office 365のモバイルデバイス管理ツールの認証がiOS12では正常に動作しません。
すでにiOS12.1ベータが公開
Appleは、iOS12公開の翌日である現地時間9月18日、iOS12.1のベータを開発者向けに公開しています。これによりiOS12が原因の不具合に関しては修正が見込まれます。また、iOS12.1ベータでは、いったん公開が見送られたグループFaceTimeが復活しています。