
iPhone修理のダイワンテレコム渋谷店です。
iPhone XS/XS Max及び、未発売のiPhoneXRにおいて、eSIMと物理SIMによる「デュアルSIM」が利用可能との事前リークがありましたが、先ごろ公開された「iOS12 Developer Beta 1」において、デュアルSIMの設定画面が出現したとの報道が各所でありました。
また、Appleサポートが公開しているデュアルSIMに関する情報ページでは、「必要な環境」として、「年内にリリースされるiOS12のアップデートをインストールする」と明記されています。
「iOS12のアップデート」がiOS12.1かどうかは明記されていないものの、年内にはデュアルSIMに対応したiOSがリリースされる事は間違いありません。
しかし、iPhone端末側で受け入れられる体制になっただけで、実際に日本国内でeSIMを使ったデュアルSIMの利用にはまだ時間がかかりそうです。
というのも、現時点で日本ではeSIMの提供に名乗りを上げる通信会社が1社もないためです。
いくら端末側が受け入れ態勢を整えても、実際にeSIMサービスが提供されなければ、iPhoneによるデュアルSIMは実現する事ができません。
格安通信乗換え時のハードルを下げるデュアルSIM
現在、通信料金の高さから格安通信会社への乗換えを検討するユーザーが増加しています。
しかし、大手キャリアから格安通信会社への乗換え(MNP)時には2つの大きなハードルがあり、それを嫌って乗換えを躊躇・断念するユーザーも少なくありません。
1つは、端末のSIMロック解除の問題です。
これについては、格安通信各社がマルチ・キャリア化し複数の回線サービスを提供する事で、SIMロック解除不要で受入れられる体制づくりに向けた取り組みが進行中です。
もう1つは、MNP転出~転入の手続きの問題です。
MNP予約番号の取得から始まる一連のMNP手続きの煩雑さも、格安通信への乗換えの大きな障壁となっています。
国内利用を考えた場合、デュアルSIM仕様であれば片方のSIMに通話SIMを入れ固定的に利用、もう片方には使途や利用状況に合わせたデータSIMを入れ、随時入れ替える事で格安通信のデータ通信を気軽に切替えて利用する事ができます。
音声通話機能については、格安通信各社・大手キャリア間で品質の差はありませんので、通話用のSIMをずっと1社固定で利用すれば、MNPの問題が解消されます。
データSIMについては、最低利用期間などのいわゆる「縛り」もなく番号移転もありませんので、状況に応じて軽いフットワークで乗り換えられるわけです。
そんな格安通信サービスの救世主ともなれるデュアルSIMが早期に利用可能になるよう願わずにいられません。