
iPhone修理のダイワンテレコム梅田店です。
日本国内では、iPhoneが圧倒的なシェアを保ってきたことは、世界的に見ればレアケースと言えます。
グローバルでは、Android 70%:iPhone 30%のシェアが、日本国内では逆転したかのように、Android 35%:iPhone65%といった状況が長らく続いてきました。
今年2018年7月の時点での調査では、ついにAndroidがiPhoneのシェアを上回ったとの報告もありましたが、それでも、個別のスマホメーカーのシェアではダントツでAppleが半分近くのシェアを占める等、相変わらずの強さを見せています。
iOSユーザーのロイヤルティがAndroidに迫る
そんな特殊事情の日本から見ると、少々不思議に感じるニュースが配信されています。
それは、「iOSユーザーの忠誠度がAndroidユーザーのそれに追いついてきた」というものです。
忠誠度は、原文では「Customer retention(既存顧客維持)」と表現されており、既存の顧客が、引き続き顧客であり続ける事という意味で「忠誠度」と表現されています。
グローバルでは、Androidユーザーが引き続きAndroidユーザーであり続ける率がiOSユーザーよりも高いものの、2018年第三四半期では、iOSユーザーの忠誠度が向上し、Androidに肉薄してきたという訳です。
OSへの忠誠度の点でも、iOSが勝っている印象の日本人には若干の違和感さえ覚えてしまいます。
Consumer Intelligence Research Partners(コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ=CIRP)によれば、四半期調査において500人のユーザーを対象に、新たなスマートフォンを購入した際に採用しているOSの比率を調査した結果、iOSユーザーの忠誠度の向上が見られたとしています。
具体的には、9月で終了した3ケ月(第三四半期)において、iOSユーザーの忠誠度が89%に達し、Androidの92%とほぼ同等の水準まで向上してきたというものです。
2016年9月~2018年9月の約2年間のロイヤルティの推移は、Androidは89%から92%に向上、iOSは85%から89%に向上した結果、その差3%まで肉薄し、実質的な差はほとんどないと報告しています。
「過去3年間、アメリカのスマホユーザーの90%は、新しいデバイスを購入する際に、それまでと同じオペレーティングシステムを選んできた」と、CIRPの創業者マイク・レヴィン氏は述べます。
しかし、過去数回の四半期に渡って「Switchers(乗換えユーザー)」に注目してきたAppleは、新規ユーザーの約20%がAndroid陣営から来たユーザーだとしており、必ずしもAndroidユーザーの忠誠心が盤石ではない事を窺わせます。