ダイワンテレコム池袋東口店の佐久間です。
今回は、当店での画面割れ修理・液晶不良修理の違いについてご紹介します。
驚くかもしれませんが、画面割れ修理でも、液晶不良の修理でも使用する部品や、作業工程は全く変わりません。これホントです。iPhoneの画面部品はガラスと液晶が一体型になっているためです。
「じゃあ、なんで修理金額が違うの?」という疑問が出てきますよね。
【それは、割れた画面部品がリサイクルできそうな場合は、その分少し値段を下げられるからです。】
画面が割れていても、液晶表示やタッチ操作に異常がなく、割れ具合も軽度(ガラスが割れ取れるなどで内部が見えていない)状態であれば、表面のガラスや土台のフレームを交換する事でリサイクルが出来るのです。
「じゃあ、液晶の表示が少しおかしいままでもいいから、ガラスだけの交換をお願いしたい!」という事を仰るお客様もおられます。
【ガラスだけの交換を行う事は、現実的に不可能です】
リサイクル時にはガラスと液晶を分ける作業を行うのですが、その際に120℃程度に熱します。(-200℃に冷却する方法もあります)
液晶だけを取り外した後、ガラスを接着しますがその際に小さな気泡が入り込むので、気泡を取り除くために亜真空状態にします。取り出してチェックを行い、気泡が少しでも残っていれば再び亜真空にします。完全に気泡なくなるまで作業を繰り返し、土台のフレームを接着し動作チェックを行います。
これらの作業は、数百万円クラスの機器がいくつも必要となるため、iPhone修理店が単体で行えません。リサイクルを専門に行っている業者に依頼せざるを得ないのです…
それなので、普通の修理店では画面部品を液晶ごと交換する作業となるんです。
金額だけを見ると「液晶不良になると高い」と思ってしまいますが、「ガラス割れの金額だとリサイクルができる分すこし価格を抑えられる」というのが、より正しい認識ですね。
修理店の中には、ガラス割れでとても安価な修理価格を提示していて、「液晶表示部分にヒビが少しでも入っていたら液晶不良扱いとする」なんていう所もあるようです。ヒビが中央部分に入っていても、明らかな表示不良や操作不良がなければリサイクルできる可能性は十分にあるのですけれどね。
このブログに書いてある内容は、機密でもなんでもないですが(修理店であればどこでも知っています)、これからiPhone修理をしてもらおうと検討している一般のお客さんにはあまり知られていないと思います。しっかり覚えて頂いて、ワルな修理店に修理を依頼してしまわないように気を付けて下さい。
「iPhoneの表面のガラスだけ交換できます!」と案内している修理店は、とても怪しいですね(笑)
あ、もちろん池袋の近くであれば、ぜひ当店、ダイワンテレコム池袋東口店にご用命くださいね!