
【最新iOS10.3リリースについて】
本日、iOS最新バージョンであるiOS10.3が正式リリースされました。
iOSのバージョンアップはした方が良いと思われますが、バージョンアップする前に必ずバックアップを取るようにして下さい。
…というのも、最新iOSへバージョンアップする事でiPhoneに不具合が生じてしまった事がありますし、今回のiOS10.3では、ファイルシステムが「HFS+」から「Apple File System (APFS)」に変更されているからです。
「HFS+」は約30年も前のファイルシステムで、パソコンのハードディスクを前提としたシステムなので、iPhoneで使い続けるのは難しい状況だったのではないかと思われます。
対して、今回採用されたファイルシステム「Apple File System (APFS)」は、去年2016年に発表された次世代ファイルシステムです。発表から1年程度でiOSに実装されているので、異例とも言える採用の早さですね。APFSは、iPhoneで使用されているフラッシュストレージへ最適化されていて、より強力な暗号化技術によるセキュリティ強化、クラッシュ耐性の向上が設計されています。
私自身も先ほど、iOS10.3へバージョンアップしてみましたが、バージョンアップ後はアプリ等の動作が早くなりました。(使用しているのはiPhone7です)
細かいリリースノートの内容は、ユーザーとしてあまり「おっ」と目がひかれるものはありませんが、「体感でわかるくらい動作が早くなる」というのは大きなメリットですね。まだバージョンアップしていない方も、バージョンアップしてみては如何でしょうか。もちろんバックアップはしっかり取るようにして下さいね。
【シャットダウン問題は解決されているのか】
iPhone6S以前の端末で報告されていた、「バッテリー残量が残っているのにiPhoneの電源が突然落ちてしまう」というシャットダウン問題が解決されているかどうかは、今の所正式な発表が無いので不明です。しかし、ファイルシステムが刷新されているので、これによって動作が軽くなり、シャットダウン問題も改善されているかもしれません。
シャットダウン問題に頭を悩ませている方は、ぜひトライしてみてはどうでしょう。その時はバックアップを取る事を忘れずにして下さいね。