iPhoneの修理をしていると、よくお客様から「次のアイフォンはいつ出ますか？どんな機能が付いていますか？」といった質問を受けることが良くあります。Appleは秘密主義を貫いているため、なかなか情報が漏れ出てこないので、修理店をしていても、その内情を知ることは非常に難しいです。しかし、中国の向上から流出する情報が次世代アイフォーンのヒントになることも良くあります。特にiPhone7Plusがリリースされる前には、バックパネルの流出画像などから早い段階でデュアルカメラ搭載であることがリークされ、その通りにリリースされました。そして現在YouTube上で、「Official Apple IPhone 8 Trailaer 2017」と題された新世代アイフォンの紹介動画「のようなもの」がアップされています。
iPhone8の新機能？
公開されている動画では、iPhone8という名称で、搭載されるであろう新機能が紹介されています。その新機能としては【完全ガラスデザイン】と【有機ELエッジディスプレイ】、【iOS11搭載】、【カメラ性能の向上】、【仮想ホームボタン】、【ワイヤレス充電】といった内容になっています。
完全ガラスデザイン
全面がガラスコーティングによるデザインになるとしています。これは、5シリーズ以降のようにバックパネルがアルミ合金フレームではなく、4シリーズのように強化ガラス製になるということのようです。確かに過去の4sなどの強化ガラスバックパネルはとても美しく、洗練されたデザインなので、その原点回帰を図っているのでしょうか。
有機ELエッジディスプレイ
非常に薄く、曲げても使える有機ELパネルの特性を生かした曲面のエッジディスプレイになることが紹介されています。これは現在Android端末で出ているGALAXY Edgeのようなものをイメージしてみると良いかもしれませんね。有機ELはスマホサイズのものであれば消費電力が液晶よりも小さく、そのためバッテリー持ちがよくなることが予想されます。従来よりも長く使えるようになるのは、iPhoneユーザーとしては嬉しい限りですね。
iOS11搭載
アイフォンの登場から10周年ということで、搭載されるiOSは10番台を超えて、11になることが予想されています。iPhone7が登場した際もiOS10のリリースによって、様々な使用の変更がありました。iOS11でもSiriの高性能化やVR（ヴァーチャルリアリティ）への対応、Apple Payのセキュリティ・利便性の向上、3Dタッチの利用度の向上などが予想されています。
カメラ性能の向上
iPhone7ではメインカメラは1,200万画素、員カメラは700万画素となっていますが、新型では1,600万画素、4K録画対応となることが予想されています。現状で既に4K録画は対応していますが、さらに高解像度での撮影ができるようになり、今でも十分綺麗な写真が、さらに綺麗に撮れるようになりそうです。カメラが綺麗になりすぎて、今ではそれを映すディスプレイが追い付いていないような状況のような気もしますが、これも有機ELの搭載で、今まで以上に美しい画像・映像が見られるようになれば解決しそうです。
仮想ホームボタン
アイフォン７で物理ボタンから感圧式に変更されたホームボタンが、より進化するようです。明確なボタンは無くなり、代わりにディスプレイ上に仮想のホームボタンが設置されるようです。Assistive Touchの簡易版のようなものでしょうか。これは既にAndroid端末では一般的なものですが、ここに指紋認証機能がつくのか、はたまたパネル背面に指紋認証機能が付くのか気になるところですが、動画を見る限りはパネルにその機能が付随するようです。
ワイヤレス充電
次回iPhoneはライトニングコネクタを廃止して、ワイヤレスで充電できるようになるようです。これも一部のAndroid端末では実装されていますが、これによって本体内部に水の浸透する穴がさらに減るため、より高い防水性能が獲得されるかもしれませんね。
さて、このiPhone8の動画に対する信ぴょう性ですが、私としては低いと思います。まずOfficialとは書いていますが、公開しているユーザーはAppleではありません。さらに、タイトルをよく見ると、「iPhone」ではなく「IPhone」となっています。恐らく商標の侵害などギリギリ回避できるように変えているのではないでしょうか。
とはいえ、該当する動画は既に200万回以上の再生数を出しています。それだけ多くの人が新しいアイフォンの情報を求めていることでしょう。しかし、この情報の全てが事実無根のまま書かれているわけではないと思います。例えば、有機ELの使用や仮想ホームボタンといったものは、iPhoneの高機能化や高い防水性の獲得には必要なものなので、これから実装されることは十分考えられます。
その他にも予想サイトなどもあるので、そういった情報を見ながら自分なりにどんなiPhoneがリリースされるのかを楽しみに待つのも良いかもしれませんね。しかし、ライトニングコネクタを廃止してしまうとiTunesと有線で接続ができなくなるため、それだけは無くしてほしくないですね。
