
新型コロナウイルス感染拡大防止の為、AppleとGoogleが共同で開発している濃厚接触追跡システムに対して大きな期待が集まっています。
しかし、アメリカのトランプ大統領が「このシステムを素晴らしいものと評価しつつも憲法上の問題がある」といった指摘をしています。
システム導入に向け、協議
AppleとGoogleは共同でスマートフォンのBluetooth通信を利用した濃厚接触追跡システムの開発に着手を行っています。
このシステムで取得している端末情報は暗号化されています。また、個別端末に割り振られるID自体も短時間で新しいものに更新されるなど…個人情報が第三者に知られることがないように、しっかりと工夫が施されているのがわかります。こういった点からシステム自体にもプライバシー保護に関して大きな問題があるようには見えない部分があります。
しかし、トランプ大統領はこういった部分の見解が異なっているようです。トランプ大統領はこのシステムが素晴らしいものであると評価しつつも、「システムには合衆国憲法に抵触する大きな問題がある」と指摘もしています。具体的にどの部分が憲法上で問題を引き起こすのかといったことには言及しませんでした。ただ、アメリカ政府がこのシステムを利用することには関して現時点では否定的とも取れる発言をしているのがわかります。
トランプ大統領はこの憲法上の問題について決断するとも述べていて、今後1ヶ月で協議を重ねていくともしています。
今後、アメリカ政府がAppleとGoogleの濃厚接触追跡システムを使用するのかどうかこの4週間の協議とトランプ大統領の決断次第ということかもしれませんね。
Source:iPhoneMania
Source:AppleInsider