
こんにちは!ダイワンテレコム町田店でございます。
私たちが普段使っているSNSや検索エンジンといったインターネット技術を応用したコンテンツには、いたるところにアルゴリズムの工夫が用いられています。
しかし、最近になって人の生活を便利にするはずのアルゴリズムがかえって悪影響を与えてしまう事例が発生しています。では、そもそも、アルゴリズムとは何を指す単語なのでしょうか?
アルゴリズムとは
「アルゴリズム」とは簡単に言えば、ある問題を解決するための手順のことです。
算法とも呼ばれます。
例えば、キャベツの千切りをするときに
①1枚ずつ外して、千切りする。
②10枚程度をまとめて、千切りする。
この2通りがあるとすると、どちらが効率が良いでしょうか?
コンピュータはこれをもっと複雑化した何万通りの方法を瞬時に計算して、最も効率の良い方法を導きだすことができます。
そして、アルゴリズムを工夫し、ユーザーにとって最適なコンテンツを提示しているのが「Instagramのおすすめ欄」なのです。
Instagramが少女の自殺を助長した?
2017年、英国で14歳の少女が自ら命を絶ちました。
彼女は自殺する前にインターネットで自傷や自殺の画像を検索していたそうです。
これだけでも心が痛みますが、そうした画像は彼女のソーシャルメディアのプラットフォームから”おすすめ”されていたというのです。
彼女がなくなったあとでもPintarestはメールを自動送信し、アルゴリズムによって自傷や自殺といった痛ましい画像をおすすめし続けており、その中には太ももを切りつけた画像や首をつっている漫画などがあったそうです。
彼女の父親はこうしたコンテンツの推奨が自殺をほう助したとの理由で、InstagramとPintarestを訴えました。
英国では10代の自殺率が8年前の2倍となっており、
こうしたソーシャルメディアの急速な普及が1つの要因になっているのではないかと問題視する声も上がっています。
ソーシャルメディアのユーザーはそれぞれに合わせてパーソナライズされた、「おすすめ」を受け取ります。
アルゴリズムは自ら判断ができません。
インテリアのアイデアについて検索すると、おすすめ欄にはDIYの動画が表示されたり、おすすめのインテリアデザイナーが表示されます。
摂食障害についても同様に、検索すればするほど、プラットフォームはユーザーの関心を学習し、それを助長してしまうような、スリムな体を美とする投稿が表示されたり、過度なダイエット方法を表示し、さらに深みへと追い込んでいくのです。
適切なコンテンツはひとによって異なるということをプラットフォーム側は認識し、議論される必要があります。
Apple Cardの限度額に性差別が
今話題のApple Cardにおいても、アルゴリズムによる性差別があるとして
Apple Cardの発行元であるゴールドマン・サックスが大きな批判を受けています。
しかし、ゴールドマン・サックスが意図的に差別しているのではなく、
ゴールドマン・サックスが発行するApple Cardのアルゴリズムに偏りがかかってしまっているようなのです。
Apple Cardはユーザーの限度額を決める際に、その人の稼ぎや現在のローンを元に設定しているのですが、
女性より男性のほうが限度額が高くなっていることが、あるユーザーの書き込みによって明らかになりました。
ユーザーは「夫婦共同で税を申告しているのに、なぜ妻より私の方が20倍も限度額が大きいのか。理論的には妻にも高い与信が与えられるはずだ」と限度額の格差を問題視しています。
また、Appleの共同創始者であるスティーブ・ウォズニアック氏は、銀行やクレジットカードのアカウントを分けていないのにもかかわらず、妻より自分の方が10倍限度額が高いと返信しています。
まとめ
いかがでしたか?
SNSで用いられるアルゴリズムの見直しに期待したいですが、ユーザーとしてもインターネットの情報に必要以上に洗脳されないようにしたいですね。
お読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いいたしましょう!