
ダイワンテレコム高田馬場店です!
本日は、最近発売されたiPhone11の新機能になるかもしれない、車の鍵として利用できるかもという特許について紹介していきます!
自分自身は車を持っていませんが、修理エンジニアには車持ちかつ車内でbluetoothを利用して自分が好きな音楽をかけながらドライブに行く趣味を持っている人もおります。
またiPhone11に搭載されているウルトラワイドバンドチップ(UWB、超広帯域無線)についても触れていきたいと思います。
実は2018年からこの事業は始まっていた?
2018年の6月ごろ、iPhoneなどのスマートフォンを使った、自動車のドアロックの解鍵及び施錠、エンジン始動などの操作を可能にする「Digital Key」規格を発表してました。
このモバイルデバイスと自動車の連携に関する業界団体、The Car Connectivity Consortium (CCC)が中心となり、会員には、Appleのほか、トヨタ、ホンダ、アウディ、メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、プジョー・シトロエングループ(PSA)、GM、ヒュンダイなどの自動車メーカー、パナソニック、アルプス電気、デンソー、Samsung、LG、QualcommやNXPといった電子機器メーカーが名を連ねています。
また、「Digital Key」は既にiPhoneではApple Payに使われているNFC方式の無線通信を利用した、強固なセキュリティを持つシステムとして設計され、2019年の第一半期(1~3月)を目途の完成を目指しておりました。
遂にAppleがDigital Keyを完成させた・・・?
そして、iPhoneの操作で車のロックを解除できるようになるのは時間の問題と予想されています。
この動きに関連して、Appleは先日、超広帯域通信やBluetooth通信を用いたキーレスエントリーについての特許を申請しています。
超広帯域通信を使うことで、ユーザーの位置情報が数センチ〜十センチ単位で把握でき、車のどの部分に近付いたかまで分かるようになります。
トランク部分に近付いた時にはトランクの鍵を解除し、また登録されたiPhoneをポケットに入れて運転席に座り、ブレーキペダルを踏めばエンジン始動というような使い分けが可能となります。
残念ながら、超広域帯通信(UWB)のチップを搭載しているiPhoneは11となっており、本年度もしくは来年度初めにはこの技術を利用したサービスも開始されるのではと思います。
さらにBluetooth通信を使えば、AirDropと同じ原理でユーザーの識別が可能であり、Apple Watchをつけた子供が車に接近すればロックは解除されてもエンジンは始動できないなどの挙動も可能になりそうです。
この技術を利用して製品化にこぎつけられる?
Appleは日頃から多数の特許を申請し、取得しております。このアイデアがそのまますぐに製品化されることは多くないのが現状です。
超広帯域通信の新たな使い方として、自動車のキーレスエントリーは有効に使えるのではと思います。また対抗馬であるGoogleが進めている自動運転技術との差を今回の技術を応用し、Appleが進める自動運転車の開発に生かせるのではとも思います。
直ぐに自動運転車への応用が出来なくとも、自動車メーカーと共同で作成したiOS13内のCarPlay機能の一つに加えることは可能かもしれません。
どのような形で世間に出てくるかは現時点では不明ですが、Appleの技術力は随一ですし、2年近く進めているプロジェクトではありますので、何かしらの形で出してくるのではと思います。