こんにちは
iPhone(アイフォン)修理のダイワンテレコム大阪梅田店です。
株式会社ジャパンディスプレイ(以下JDI)は、次世代ディスプレイの「micro LED」を発表しました。
また、量産開始の時期は未定とのことです。
JDIが公開した「micro LED」ディスプレイは1.6インチ、300×300解像度ですが、10インチ程度までの大型化が可能です。
1.6インチ辺りでは27万個もの微細LEDチップを同社技術であるLTPS(低温ポリシリコン)バックプレーン上に敷き詰めることにより、265ppi※という高い画素密度を実現しました。
※ppi(pixel per inch)はインチ辺りの画素数のこと
micro LEDのメリット
micro LEDは既存のディスプレイに比べ「耐久性」、「高輝度」という特徴があります。
有機ELは画素に有機素材を採用しているため、外気に触れると劣化が進行してしまいます。そのため、既存の有機ELディスプレイには「封止層」と呼ばれる真空の層を設けています。
一方で「micro LED」は画素に無機素材を採用するために、この封止層が不要な上、劣化にも強いものになっています。
そしてもう一つのメリットである「高輝度」。
一般的な液晶ディスプレイよりも輝度を表す数値が10倍と、非常に明るいのが特徴です。太陽光を受けやすい車載用のディスプレイなどを中心に用途を模索しているとのことです。スマートフォンへの搭載については、価値を受け入れてもらい需要を満たすことがあれば採用もありえるという話でした。
このmicro LED、量産技術は確立しているものの、量産時期は未定です。
気になる製造コストは既存の液晶や有機ELなどよりも抑えられるとしており、それには同社技術の「LTPSバックプレーン」をそのまま流用できる点が寄与しているとのことでした。
JDI、ジャパンディスプレイは2019年現在債務超過の状態にあり、一部中国ファンドから出資を中止されるなど厳しい経営を強いられていますが、こういった新技術が広く受け入れられれば再起も十分ありえるのではないかと思われます。