ワイヤレス充電に潜む影

近年、iPhoneやAndroidの一部機種では充電方法にワイヤレス充電機能が導入されています。

専用の充電器の上に置くだけで充電が溜まるという、とても便利で近未来感溢れるスタイリッシュな機能ですよね！

ですが実はこの便利なワイヤレス充電、バッテリーの劣化に繋がることがあります。

実際当店のバッテリー膨張で修理に持ち込まれるiPhoneXは、ほとんどの皆さんがワイヤレス充電を使用していると当店従業員のヒアリングで発覚しています。

じゃあなぜ膨張してしまうのかというと、大きく分けて二つ理由があります。

一つは、充電中の熱による劣化

充電中に端末側も充電器側も発熱します。その為、どうしても長時間、熱の影響を受け続ける事になります。

最近のスマートフォンは耐水機能の付いた機種が増え、外部からの影響は強くなりましたが、密閉性が高まった為、内部の熱の逃げ場が減ってしまいました。

以前、当店のブログで高熱はバッテリーの劣化を進める要因にもなる事をお伝えしています。

夏場の暑い車内に放置されたスマートフォンのバッテリーが膨張してしまって、と修理される方もいるくらい

バッテリーは暑さに弱いです。

ケースを付けたまま充電するのも熱がこもりやすくなるので実際はあまりよくないのかもしれませんね。

いちいちケースを外して充電するか？と聞かれたら私は面倒なのでNOと答えますが端末が熱を持っている時間をなるべく少なくできるとバッテリーの長持ちにつながります。

そしてもう一つは、ワイヤレス充電器は、急速充電が多いということです。

本来の優先充電の時間より、短時間で充電を溜めることができるというメリットがあります。

また、恐らくこれは上記で説明したように、「長時間熱にさらさないため」の対策の一つであると思います。

ですが本来であれば電池残量に合わせて充電速度を調整している機器に対し、

充電器側が制御せず常に急速充電のまま供給し続けるとバッテリーに負荷がかかることはお分かりいただけるかと思います。

以上の理由から、ワイヤレスによる充電を行うとバッテリー劣化しやすいと言えます。 

かといってせっかく便利な機能、企業側もそんな低品質で提供していないはずです。

急速充電でバッテリーの劣化を起こすことはないと書かれていらっしゃるブログもたくさんあります。

私個人も急速充電だけが劣化の原因とは考えていません。

ですがiPhoneには「バッテリー充電の最適化」という機能がついていながら膨張してしまうお客様がいらっしゃいます。

したがってスマートフォン本体がそういった機能を持っていても、充電器本体が高性能であってもケーブルがそれに伴うものでなかったり

どちらか一方が良くても片方が低品質のものであった場合、「劣化しない」という結論は決して伴うものではないのでは？と考えています。

ワイヤレス充電を利用される方は是非、一度お使いの充電器とケーブルがご自身のスマホにあっているか確認してみるといいかもれません。

「なんか難しくてよくわかんないな」って方はもうメーカー純正品使いましょう(笑)それが一番間違いないです。

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