先日、アメリカのフロリダ州で、iPhoneに搭載されているSiriによって人命救助が行われたことがわかりました。
事故が起きたのは4月29日です。フロリダ州の海で釣りに出かけた3人の男性が、釣り船で遠く沖合まで出ていたところ、5m以上もの高波に襲われ、船に浸水がはじまってしまったのです。陸地も見えない遠い沖合で釣り船に徐々に水があふれていくというのは、想像するだけで恐ろしいですね.
釣り人たちは船が沈没する前になんとか救命胴衣を着ることができ、命からがら沈みゆく船から脱出しました。
海の真ん中で誰にも気付かれることのない絶望的な状況でしたが、釣り人の一人が持っていたスマートフォンは幸運なことにiPhone7だったのです。
iPhone7は耐水性を獲得したモデルであったので、海水にも耐えて起動していたのでした。それを使って救助を予防としました。しかし、冷たい海の中にいたことで、すっかりと指先は冷え切っており、タッチスクリーンを押すことが出来なかったそうです。おおもとのニュース記事には明記されていませんでしたが、単純に手が冷え切っていてタッチ操作を行うことが困難だったのか、指先が冷え切っているとタッチパネルが反応しないのか気になる点ですね。
しかし、iPhoneが操作できないと救助を呼ぶことができません。そこで釣り人が考えたのが、Siriを使う事でした。Siriは「Hey, Siri!」と呼びかけるだけで起動してくれる機能を備えています。この釣り人はたまたまそのセッティングをしていたため、Siriから直接救助要請が出来たようです。おそらく「ハイ Siri!911(日本の119番)に電話をかけてくれ!」とでも言ったのでしょう。
この機能のおかげで、釣り人3人は無事に救助されたようです。
この釣り人の幸運は2つありました。1つは持っていたiPhoneが7であったこと。もしも6s以下の機種であれば、海に入った時点で壊れていた可能性が高く、救助を呼ぶことができなかったでしょう。2つ目はSiriをキチンと設定していたことです。もしもSiriを設定していなかったら、せっかく持っていたアイフォン7は冷え切った指では使うことが出来ず、そのまま海に漂流することになってしまっていたかもしれません。Siriの起動方法はホームボタンの長押しか、設定でできるボイスコントロールの2種類あります。今回がどの設定だったのか、ホームボタンを長押しするほどの指先の力が無かった可能性も考えると、音声でコントロールできるようにしていたこともラッキーだったかもしれませんね。
両手が使えない状況でiPhoneを利用出来ていたら…。なんてトラブルはそんな頻繁にあるものではないと思いますが、何かのトラブルの際に役立つのかもしれません。万が一に備えて、Siriの設定をしておくと良いかもしれませんね!
iOS 10以降のiPhoneの場合、設定画面に「Siri」の項目があります。そこでSiriを有効にすることと、音声で起動することを設定できます。レジャー先でのトラブルや緊急時以外にも、Siriを使うことができると便利な場面は多々あります。この機会に、設定をしてみてはいかがでしょうか(^^)/