楽天、仮想化ネットワークによるデータ通信実験に成功

[公開日:2019/02/26]

2月12日、楽天は2018年度通期・第4四半期決算説明会を開催し、その席上で、多くの時間を費やして2019年10月参入予定のMNO事業に関しての説明を行いました。

それによると、楽天のMNO事業を担うグループ会社、楽天モバイルネットワークは、2月3日に世界初のクラウドベースの完全仮想化ネットワークによるデータ通信に成功したとのことです。

楽天モバイルネットワークが東京都二子玉川周辺で行った実証実験では、メッセージアプリ「Viber」のビデオ通話や音声通話、スピードテストなどで、安定したデータ通信を確認できた模様です。

これについて、楽天三木谷社長は、

・ 昨今のモバイル通信は技術革新が早く、後から参入した方が技術的に有利であること。

・ 楽天はクラウドベースの新しいネットワークを作っており、冗長構成(※)があらゆるところで効いているため安定性があり、拡張性も非常に高い事

等を上げ、自社のネットワークに強い自信を見せました。

※冗長構成~設備や装置を複数用意する事で、一部が故障しても代替運用を継続できるようにした構成の事

楽天は最初から5Gに適合した設計

さらに三木谷社長は、次世代通信規格5Gに関しても、2020年の商用サービス開始を見据えたネットワーク構築を行っていると述べ、既存のキャリア3社よりも有利だと語りました。

「既存のキャリア3社は、5G向けのネットワークをほぼ新しく作り替える必要があるが、楽天は、基地局ロケーションとネットワーク構成も含めて、最初から5Gに適合した設計を始めている」とし、携帯事業のCTO(最高技術責任者)を務めるタレック・アミン氏は、「開発当初から、5Gに対応した仮想化システムアーキテクチャを採用することで、基地局のソフトウェアアップデートだけで5Gへの対応が完了する」と語り、5G対応への備えが万全であるとしました。

三木谷社長の言う「ランニングコスト、メンテナンスコストは、他社の数10分の1まで抑えられる」が本当だとすれば、楽天モバイルが提供する料金は、それなりに割安にする事が可能であり、それは、従来のMNOの料金体系を打ち破る可能性を持っているのかもしれません。

 

 

 

source:itmedia

Photo:itmedia

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