ワイヤレス充電はバッテリーに負荷をかけている!?

[公開日:2019/08/11]
筆者: 渋谷店

こんにちは

iPhone修理のダイワンテレコム渋谷店です

 

8月になり、気温が異常に高くなってきました。

実はiPhoneと気温は無関係ではなく、パフォーマンスに影響を与えます。

最近バッテリーの減りが早いな、iPhoneが起動しなくなったなど心当たりがある方は

温度にもお気を付けください。

 

特にアイフォン8から普及しているQi方式のワイヤレス充電はiPhoneバッテリーに大きな負荷を与えます。

 

熱による劣化

iPhoneやスマートフォンに搭載されているバッテリーはリチウムイオンが採用されています。

リチウムイオンは性能が高いですが無限に使い放題というわけではありません。

精密なものほど、意外と外部からの負荷に負けやすいです。

 

先程挙げたワイヤレス充電はリチウムイオンバッテリーに負荷をかけやすく、劣化が早まる可能性があると英ウォーリック大学のメラニー・ラブリッジ氏らの研究グループによる論文がAmerican Chemical Societyに掲載されました。

劣化の問題となるのは「熱」です。リチウムイオンバッテリーにとっては大敵であり、iPhoneに最適な温度範囲は0°C〜35°Cとされています。

それ以上のラインを超える若しくは下回るとiPhoneのバッテリーは劣化し、パフォーマンス自体にも影響が出ます。

 

iPhoneを炎天下の中で使用ている際に、「高温注意」という表示がされたことはないでしょうか?

また、リチウムイオンバッテリーの劣化が急激に速くなったり、iPhoneXにもかかわらずバッテリーが膨張するのはワイヤレス充電による大きな負荷や高温によるものになります。

 

ワイヤレス充電の置き方による負荷の違い

ワイヤレス充電器とスマートフォンそれぞれの充電用コイルは、向き合って設置するのが理想的ですが、離れた位置に置かれると発熱量が大きくなる傾向があります。これは、Qi充電システムが通常、電力を上げて調整不良を調整するためだそうです。

Qi方式では、ワイヤレス充電器とスマートフォンの両方が熱を持ち、両者が接触しているために放熱が不十分になりがちだとのメラニー・ラブリッジ氏らの研究グループは指摘しています。

 

研究グループは、従来の方法で充電されたスマートフォン、適切に調整されたワイヤレス充電、意図的に調整されていないワイヤレス充電を比較し以下の結果が出ました。

 

・適切に調整された充電器は、実際には従来の方法よりも約7度高い温度に達しました(ただし、温度は徐々に低下しました)。

 

・位置がずれた充電器がほぼ同じ温度に達しましたが、はるかに早く到達しました。熱もより長く持続しました。

 

これにより、研究グループは、誘導充電がバッテリー寿命全体の短縮につながる可能性が高いと結論付けました。

 

負荷をかけないようにするために

充電によるバッテリーの劣化を抑える方法をiDropNewsまとめているのでご紹介します。

 

①正しい位置に置く:ワイヤレス充電器のコイルは、製品によって位置が分かりにくいものもありますが、取扱説明書などで場所を確認しておきましょう。iPhoneの充電用コイルは、本体背面の中央部分にあります。

 

②温度の高い場所で充電しない:日光の当たる場所など、高温となる場所での充電は避けましょう。上記で説明したように高温注意のマークが出たり起動しなくなってしまうケースもあります。

 

③充電中には使わない:ゲームなど負荷の高いアプリの動作中、CPUの発熱によってiPhoneは高温になります。充電している間は、iPhoneを使わないようにしましょう。iPhoneを使う場合は、負荷の高いアプリを使わないようにしましょう。

 

④ケースを外す:あまり気にしすぎなくても良いのですが、充電中に発生する熱を逃がしやすくするため、充電中はケースを外すのが理想的です。Appleは「充電中にデバイスが熱くなったら、まずケースから取り出しましょう」と勧めています。

 

⑤冷却ファン付きのワイヤレス充電器を使う:あまり多くはありませんが、本体に冷却ファンを内蔵しているワイヤレス充電器も販売されています。購入時に選択肢に入れてみても良いでしょう。

 

source:ACS

source:iDropNews

Photo:iDropNews

Photo:ACS

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