
こんにちは
アイフォン修理のダイワンテレコム大阪梅田駅店です。
iPhoneバッテリーの交換時期は?不具合の症状別の見極め方
iPhoneの調子がイマイチ良くないなと感じたことはありませんか?
日々の使用で、なんとなく調子が悪い、サクサク動いてくれない等を感じている場合には、もしかすると、iPhoneのバッテリーが劣化して初期性能を発揮できていない可能性がありますが、それらの症状はバッテリーの劣化、経年変化に起因するケースが少なくありません。
今回は、iPhoneバッテリーの耐用期間や、交換時期の見極めなどについて、iPhoneに起こる不具合の症状別に解説します。
目次
- 〇バッテリーは日々酷使されている
- ・充電サイクルとは
- ・iPhoneバッテリーの寿命を延ばす方法とは
- ├熱に弱いので周囲温度に注意する
- ├「満」「深」を避ける充放電方法がお勧め
- ├満充電後の過充電を避ける
- ├高負荷稼働中の充電を避ける
- └落下・水没などの機械的な損傷を与えない
- 〇iPhoneにこんな症状が出たら要注意!バッテリーが劣化しているかも
- ・バッテリーの減りが早い、持ちが悪い
- └次期iOS13に搭載される充電量のコントロール機能
- ・予期せぬタイミングでシャットダウンする事がある
- ・バッテリー表示が正しくない、突然の増減が起こる
- ・充電中に非常に高温になる、発熱する
- ・バッテリーが膨張する、iPhone本体が変形する
- 〇バッテリー交換の方法と費用について
- 〇iPhoneバッテリーの寿命と交換 まとめ
バッテリーは日々酷使されている
日々の利用によりiPhoneのバッテリーは酷使されています。
こちらは、筆者の直近10日間のiPhoneスクリーンがONになっていた平均時間=つまり何らかのアプリやコンテンツを利用していた平均時間です。
1日当り2時間50分≒3時間は少ない方だと思いますが、それでも、1か月で90時間、1年で1,095時間になります。
筆者はiPhoneの電源をOFFにする習慣はありませんので、スクリーンがOFFでも1日24時間、1年で8,760時間、バッテリーは充放電を繰り返しながらiPhoneに電力を送り続けています。
そんなバッテリーの耐用期間について、Appleは以下のように想定しています。
≪充電サイクルが500回に至った段階で最大容量80%≫
充電サイクルとは
iPhoneのバッテリーは500回が限界なので、1~2日に1回の頻度で充電した場合ほぼ2年で寿命が来る…。
そんな記事を読んだことがありませんか?
これは、Appleの言う「充電サイクル500回」を誤解しているための誤った情報です。
充電サイクルは、複数回の放電の合計が100%になったら「1回」とカウントされます。
図の事例では、フル充電の状態から75%のバッテリーを消費(放電)し、その段階で再びフル充電し、さらに25%消費(放電)すると放電量の合計が100%になるため、これを「充電サイクル1回」とするという訳です。
つまり、Appleの言う500回とは、充電コードに繋いだ回数でも、フル充電した回数でもありません。
毎日充電したら1年で365回の充電をした事になる訳ではなく、例えば、1日1回50%消費(放電)して50%充電を繰りかえした場合、2日で充電サイクル1回カウントする事となりますので、1年間の「充電サイクル」は182.5回になります。
このパターンで換算すると、500回をカウントするには2.7年かかる計算になりますが、この2.7年がすなわちバッテリー寿命なのかと言えばそうではありません。
Appleは、「充電サイクル500回」で、「バッテリー容量が80%になるように設計している」と言っています。
これは、ごく普通に使っていれば充電サイクルが500回の段階でバッテリー容量は80%になるよ…と言う事ですが、言いかえると、上手に使えば「充電サイクル500回」でもバッテリー容量が80%よりも多い事=つまり寿命が延びる可能性もある…という事になります。
iPhoneバッテリーの寿命を延ばす方法とは
iPhoneのバッテリーは「リチウムイオン」というバッテリーで、幾つかの特徴を持っていますので、その辺りを考慮した取り扱いをする事で、バッテリー寿命を延ばすことができます。
熱に弱いので周囲温度に注意する
iPhoneバッテリーは熱に弱いのが特徴です。
リチウムイオンバッテリーは、充電時や高負荷放電時に自ら熱を発して熱くなるくせに、熱に弱いという一見矛盾したような特徴を持っています。
Appleも、電子部品の保護の観点からも最大でも35℃以下、最適な周囲温度は16℃~22℃と公表しています。
参考記事:熱くなったiPhoneのクールダウンの方法はこちら
「満」「深」を避ける充放電方法がお勧め
リチウムイオンバッテリーは、「満」や「深」を嫌います。
つまり、「フル充電」「フル放電」と、充電深度の「深さ」です。
1世代前の「ニッケル水素電池」では、充電された電気を余らせたままで充電すると、充電量が減ってしまう「メモリー効果」が顕著だったため、バッテリーは使い切ってから充電するのが「良い充電」方法でした。
しかし、現在主流のリチウムイオンバッテリーはこのメモリー効果が非常に少なく、使い切ってから充電するより、一度の充電量が多い(充電深度が深い)(※)事の方がダメージとなるため、バッテリーが空になる(フル放電)前に少なくとも20~30%で充電する事が推奨されています。
※ 充電事例
充電パターンAもBを比べると、AもBも充電量は100%で同じですが、充電1回目の充電量がAでは「90%」、Bでは「30%」となっており、「充電深度」がAの方が深いのでバッテリーへのダメージが大きいという考え方です。
もちろん、1回の充電で大きな差が生じるわけではありませんが、日々の充電で一気に大容量を充電する場合には、こまめに充電するよりもバッテリーの耐用年数が短くなると言われています。
また、フル充電もバッテリーにはダメージとなるため、バッテリーにとって優しいのは80%までと言われます。
つまり、リチウムイオンバッテリーは、20~80%の間で充放電を繰り返し、一度の充電量を少なくする事が「良い充電」と言う事になります。
満充電後の過充電を避ける
こちらは、AppleによるiPhoneバッテリーの充電に関する解説の図ですが、バッテリーの充電は第1段階として、容量の8割までを高速充電し、残り2割については第2段階として電流を弱めて充電するとしています。
言い換えると、iPhoneバッテリーは容量の8割までの充電は問題ないが、8割以上~フル充電は優しい充電をしないとバッテリーの劣化を早めてしまうと言っているわけです。
以上から、iPhoneバッテリーにとってフル充電状態はあまり望ましくない事が分かりますが、就寝中の充電などで、フル充電になった後も充電状態が続く事もバッテリーにダメージを与えると言われます。
フル充電になったらできるだけ早く充電機から外すよう心がけ、もし可能であれば100%になる前に充電を終了する事がバッテリーに「良い充電」と言えます。
高負荷稼働中の充電を避ける
例えば、ゲームをしながら充電する、映画・動画を見ながら充電する…と言う事があるのではありませんか?
実はこれもiPhoneバッテリーには負担になってしまいます。
特に、言づかない内にフル充電になっているのに充電状態が続くのは決して軽くないダメージですので避けるべきです。
⇒ 参考記事:iPhoneバッテリーに優しい充電方法はこちらをご覧ください
落下・水没などの機械的な損傷を与えない
iPhoneを落下させると、外傷や画面割れ等の外見的なダメージだけではなく、精密機器であるiPhoneにも深刻なダメージを与える可能性がありますし、水没は電子部品のみならずバッテリーにもダメージが及びます。
単に見た目のためだけでなく、iPhoneの機能性能を維持するためにも、落下や水没には要注意です。
特に水没はバッテリーにまで水が至った場合には、その場では何も起こらなくても、次第に浸食・腐食が進み、最悪の場合には破裂や発火等に至るケースも皆無ではありません。
以上のように、いくらiPhoneバッテリーに優しい充電を心がけたとしても、早晩、バッテリーの寿命を迎える事は避けられません。
実際の放電量・充電量は人によって異なりますので、iPhoneバッテリーの耐用年数を「2年」等の年数で表すのはむずかしいのですが、寿命ギリギリになる前に、様々な不具合の症状が出てきますので、そろそろ寿命が近いかな?と分かる事が多いのです。
次項では、バッテリーの劣化と共に現れる症状について解説します。
iPhoneにこんな症状が出たら要注意!バッテリーが劣化しているかも
バッテリーの劣化を原因とするiPhoneの不調や不具合が現れてくるのは、人によって時期が若干異なりますが、以下のような症状が出始めたら、バッテリーの劣化が進んできたと見て、端末の買換えや、バッテリー交換の検討を始めたほうが良さそうです。
バッテリーの減りが早い、持ちが悪い
日々の利用の中で一番気づきやすい変化です。
フル充電にして出かけて、以前は夜に帰宅するまで持ったバッテリーが、最近は帰りの電車内でバッテリー切れになる。
まだ80%あるので安心していたら、少しして確認したら、一気に30%までバッテリーが減少していた等々、「減りが早い」「持ちが悪い」と感じたらバッテリーの劣化が進行していると考えられます。
バッテリーの減りが早い、持ちが悪いと感じたらiPhoneの設定画面を開いてみましょう。
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」を進み、現時点の「最大容量」を確認します。
事例では、98%でまだまだ充分に容量が維持されている状態ですが、劣化が進むとこの「最大容量」が徐々に減少してきます。Appleは「最大容量80%」を、iPhoneが必要とする電力を供給できる最低限の容量と考えていますので、80%に近づいていたら寿命は近いと見て間違いありません。
次期iOS13に搭載される充電量のコントロール機能
6月初旬に開催された「WWDC(The Apple Worldwide Developers Conference)」の場ですでに発表済みですが、次期iOS13には、バッテリーの充電量をコントロールする機能が搭載されるようです。
例えば、就寝中に充電する習慣のあるユーザーであれば、毎日の就寝時間・起床時間を学習して、ユーザーが起床するまでは充電量を80%にセーブしておき、起床後に80%以上を充電するというような機能のようです。
つまりこの機能は、ユーザーが就寝中で充電に関して関与できない間はバッテリーにとって負担のない80%に留めておき、起床後にその続きを充電することで、「充電を中止したい」「100%まで充電する」等の選択肢をユーザーに委ねることが可能になります。
この機能が導入される事で、Appleが「80%以上の充電」「100%充電後の過充電」について回避するように考えている事がわかります。それはつまり、ユーザーが自分自身の手で充電する際にも、80%以上の充電はかのうであれば避ける、100%充電後は充電状態を継続しないという事を心がけるべきと言う事になります。
余談ですが、毎日同じ時間に習慣的に充電せず、好きな時に好きなだけ充電しているユーザーには、この機能は向いていませんね。iPhoneはそのユーザーのパターンを学習する事ができませんから。
予期せぬタイミングでシャットダウンする事がある
シャットダウンとは電源が落ちる(OFFになる)事を言いますが、劣化したバッテリーはiPhoneが必要とする電力を充分に供給できなくなるため、iPhoneの電源管理プログラムは、電子部品へのダメージを防止するためにシャットダウンするように設計されています。
つまり、予期せぬシャットダウンが起こると言う事は、単なる偶然ではなく、バッテリーの劣化が進み、それをiPhoneの電源管理プログラムが把握していると言う事になりますので、これもまたバッテリーの寿命が間近である事を表しています。
シャットダウンが起こったら、バッテリーのパフォーマンスを確認しましょう。
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」と進み、「ピークパフォーマンス性能」を確認します。
まだ劣化が進んでいないため初期状態である場合には「ピークパフォーマンス」が適用になっていますが、劣化が進むと「パフォーマンス管理」が適用された状態になります。
この「パフォーマンス管理」の状態になると、iPhoneの電源管理システムは、シャットダウンが繰り返されないように、iPhoneに供給する電流を調整する等の対応を行うため、管理下では、iPhoneは本来の最大のパフォーマンスを発揮しづらい状況になります。
パフィーマンス管理は、手動でキャンセルする事ができますが、再びシャットダウンが起こると自動的に再び適用状態になりますが、シャットダウン自体、iPhoneが自分自身を守るための防衛手段ですので、パフォーマンス管理を安易にキャンセルしても大丈夫なのか、という心配が付いて回ります。
そして、パフォーマンス管理が適用される状態まで劣化が進むと、バッテリー切れが早いと言った事では済まなくなり、重要な操作中にシャットダウンが起こる可能性も日々増加してゆきますので、買換え・修理を検討すべきと認識すべきです。
バッテリー表示が正しくない、突然の増減が起こる
あると思っていたバッテリーが急になくなったり、逆にバッテリー切れと表示されていたのにコードを繋いだら容量表示が増える等、実際のバッテリーの容量を正しく表示できなくなる症状です。
これもバッテリー劣化の症状の1つですが、0度以下の寒い環境下でもバッテリー表示の不安定は起こるばあいがあります。しかし、これは周囲温度が適温に戻れば解消しますが、バッテリー劣化による表示異常は改善することはありません。
充電中に非常に高温になる、発熱する
リチウムイオンバッテリーは充電時や高負荷放電時に発熱する特性を持っていますが、触れない程に発熱するのは異常です。バッテリーは、一定以上の高温に晒されると破裂・発火の危険性もありますし、そもそも、触れない程の高温はiPhoneを構成する精密部品にとって回復できないダメージになる可能性が高くなります。
また、バッテリー表示の「100%」まで充電できなくなるケースもありますが、そうした場合には、大抵の場合もバッテリーが非常に高温になっているはずですので、早急な対応が必要と考えられます。
バッテリーが膨張する、iPhone本体が変形する
バッテリーは劣化と共に体積が膨張してゆきます。
本体内部には若干のスペースの余裕があるため、事例程度の膨張であればiPhone本体が変形するような事はほとんど見られませんが、劣化が進むと、余分なスペースでは足りなくなり、背面カバーと液晶の間をこじ開けるように膨張する場合があります。
iPhone本体のネジで止まっている部分と、そうでない膨張で押し上げられた部分とで変形し醜い姿になりますが、問題は変形ではなく、破裂や発火の危険性が増す事です。
リチウムイオンは本来発火しやすい物質です。
正常な状態では心配はありませんが、iPhone本体を変形させるほどに膨張した状態は、喫緊に対応すべき緊急事態と言えます。
その状態で、お尻のポケットに入れたまま座るなどで、さらに無理な力を加えると、発火の危険性が飛躍的に高まりますので、最大限の注意が必要です。
以上のような症状は、かなりバッテリーの劣化が進んだ状態と言えます。
特に、発熱や本体の変形については、早急に対策を講じるべきです。できれば使用を中止して電源をOFFにして対策すべきと考えます。
バッテリー交換の方法と費用について
ここまで見てきたようなバッテリー劣化の兆候や症状が現れた場合、特に、異常な発熱やiPhone本体を変形されるような膨張の場合には、緊急にバッテリーの交換が必要になります。
バッテリーの交換は2つの選択肢があります。
1つはAppleでの純正サポート、もう1つは町のiPhone修理業者です。
こちらは、Appleサポートと街のiPhone修理店「ダイワンテレコム」のバッテリー交換を依頼した場合の条件の比較表です。
部品が純正品である以外は、ダイワンテレコムの方が「ユーザー・フレンドリー」である事がわかります。
特に、データバックアップ必須で、端末のデータは消去されてしまう点は、店頭で待っていて修理完了品を受け取ってもスグに利用することができず、現実的ではありません。
その点、ダイワンテレコムをはじめ、街のiPhone修理店は、できる限りユーザーの希望を尊重して作業してくれるのが大黄なメリットです。
画面割れや、ユーザーが気づかない重大な不具合が見つかった場合、Appleでは無条件に修理が行われその分の料金が請求されますが、状況によっては想定以上に高額な請求となる事もあり、それが怖くて修理に出せないというユーザーも少なくありません。
街の修理店であれば、作業をするのは依頼部分のみですし、他に不具合が見つかっても勝手に修理をしてしまう事なく、必ずユーザーの意向を確認しながら作業を進めてくれるので安心です。
こちらは、Appleのバッテリー交換費用で、「Apple Care+」に入っていれば保証対象となり交換費用は不要となりますが、Apple Care+自体の料金も決して安くはありません。
こちらは、機種ごとのApple純正のApple Care+の料金です。
iPhone Xシリーズでは22,800円、iPhone XRとPlusシリーズは16,800円とかなり高額な価格であり、しかもこの料金を支払っているからといって、バッテリー交換以外は、その都度の修理費用が無料となる訳ではありませんし、故障も必ず起こるとは限りませんので、高価な補償が無駄になる可能性もあります。
そして怖いのは、純正修理では修理依頼箇所以外の不具合が発見された場合、依頼箇所でなくても必ず修理を行い、その分の修理代金が請求されることです。
依頼箇所以外の不具合が修理されて、想定外の高額な修理料金を請求された事例も少なからずありますので、修理にあまりコストをかけたくない場合は、Appleへの修理依頼がしにくいのも事実です。
一方、ダイワンテレコムの方は店舗によって料金がまちまちですが、だいたい4,000~5,000円程度と、Apple純正よりも若干割安な料金設定となっています。
修理依頼も自由度があり、その上、料金も割安ですので、純正部品に拘らないのであれば街の修理店を選択肢として検討することは充分に「アリ」といえそうです。
iPhoneバッテリーの寿命と交換 まとめ
ここまでiPhoneのバッテリーの劣化と症状、耐用年数を伸ばす方法やバッテリー交換に関してみて決ました。
利用する中で「周囲温度」や「落下や水没」等に注意する事は勿論ですが、日々の使用において「バッテリーを消耗させない優しい充電・放電」は常に心掛けることで、バッテリーの寿命を延ばす事ができます。
とは言え、遅い早いの違いはあっても、いずれバッテリーは必ず耐用期間を過ぎ寿命を迎えます。
その際に、端末ごとの買換えなのか、バッテリーだけを交換して利用を継続するのかを選択する事となります。
街の修理店の修理技術が向上し、汎用部品の品質が向上する中で、純正部品である事以外に、実はApple純正修理のメリットはあまり大きくないように感じます。
最終的には個々のユーザーの判断ですが、街の修理店でのバッテリー交換も「悪くない選択」と言えそうです。