
iPhoneの2025年最新モデル『iPhone17』がついに発表/発売されました。この機会に新しいiPhoneに買い替える方も多いのではないでしょうか。
さて、iPhoneの買い替えにあたって一番困るのは『データ移行』。写真や動画、連絡先やメモ帳、アプリのデータなどが、お使いのiPhoneにはたくさん含まれているはずです。
当記事では、古いiPhoneからiPhone17へデータを移行する手順と注意点を紹介します。
iPhone17は計4モデルが発売されていますが、いずれのモデルでも当記事の手順で正しくデータ移行することができます。便宜上、当記事では4モデルをすべて「iPhone17」と記載します。
・iPhone 17
・iPhone 17 Air
・iPhone 17 Pro
・iPhone 17 ProMax
また、今回紹介するデータ移行方法はパソコンが不要で、iCloudへの有料課金も不要です。誰でも簡単にiPhone17への機種変更とデータ移行を済ませることができますので、ぜひ参考にしてください。
iPhone17へのデータ移行には「クイックスタート」がおすすめ
iPhone17には「クイックスタート」というデータ移行を簡単に行うための機能が標準で搭載されています。クイックスタートでは、iPhone同士で無線通信をして直接データを転送することができます。写真や動画データ、連絡先、メモ帳、各種ファイル、アプリや各種設定などすべてのデータを一度に移行することができる便利な機能です。iPhone17へデータを移行する際には「クイックスタート」を使うのが最もお手軽といえます。
データ移行前に必要な準備
iPhone17へのデータ移行を行う前に、あらかじめ準備しておく項目がいくつかあります。これらの準備をしっかり行っておくと、データ移行時のトラブルを極力減らすことができます。必ず準備するようにしてください。
自身のApple Account(旧Apple ID)とパスワードを確認しておく
データ移行の際には、iPhoneに紐づけされているApple Account(以前はAppleIDと呼ばれていました)とパスワードが必要になります。問題なくサインインできるかどうか、データ移行前に確認しておくと後々安心です。Safariなどのブラウザで「iCloud」と検索して、Apple公式サイトのiCloudにサインインするなどで、自身のApple Accountを入力して確認することができます。
もしApple Accountを忘れてしまった場合には、Apple公式サイトから「パスワードをリセットする」からパスワードを再設定できます。
古いiPhoneにiOS12.4以降のiOSがインストールしてあるか確認する
クイックスタートが利用できるのはiOS12.4以降のiOSが適用されたiPhoneのみです。
ほとんどの場合問題ないですが、iOSアップデートを長く行っていない場合には設定アプリの[一般]→[情報]を開いてiOSバージョンを確認してみましょう。
特にiPhone6以前の機種はiOSが古いバージョンで止まっていることもあるので注意してください。また、『iPhone5』より古いiPhoneはクイックスタートに対応していません。
iPhone17の初期設定が済んでいる場合、『初期化』しておく
クイックスタートでデータを移行する際には、データ移行先のiPhoneを初期化(リセット)しておく必要があります。iPhone17に「こんにちは」「Hello」などが表示されている画面なら、すぐにクイックスタートを利用できます。[カメラ]や[設定]などのアイコンが並んでいるホーム画面が表示されている場合には、以下の手順でiPhone17の初期化を行ってください。
※このとき、データ移行元の古いiPhoneのデータをリセットしないよう注意してください。
手順:[設定]アプリを開く > [一般]をタップ > [リセット]をタップ > [すべてのコンテンツと設定を消去]をタップ
LINEやゲームアプリの引き継ぎを設定する
LINEのトーク履歴やゲームアプリなど一部のデータは、クイックスタートだけは移行できず、個別に引き継ぎ設定を行う必要があります。
LINEは[ホーム]の右上にある歯車マークから[アカウント]を開いたところに『電話番号』『メールアドレス』『パスワード』をあらかじめ登録しておき、[トークのバックアップ]を行っておきましょう。ゲームアプリは引き継ぎコードなどをデータ移行前に発行しておきましょう。
データ移行先のiPhone 17にSIMカードを入れておく
データを移行するときには、iPhoneのアクティベートのために通信環境が必要です。元々使っていたiPhoneに入っているSIMカードを取り出して、移行先のiPhone16に入れておくようにしましょう。また、SIMカードが一時的に利用できない場合には、Wi-Fi環境でデータを移行することもできます。
古いiPhoneとiPhone17を十分に充電しておく
データ移行中に充電が切れて電源が落ちると、不具合の原因になります。どちらも充電が十分な状態にしてからデータ移行を行ってください。
iPhone17へのデータ移行手順
準備ができたら、クイックスタートによるデータ移行の手順に進みます。
まずはデータ移行元となる古いiPhoneとデータ移行先となるiPhone17を起動して、隣同士に並べておきましょう。データ移行作業中、iPhone同士が1メートル以上離れると接続が切れてしまう可能性があります。
ここからデータ移行元の古いiPhoneを「データ移行元のiPhone」、データ移行先のiPhone17を「iPhone17」と表記します。
1. 「新しいiPhoneを設定」を表示させる
データ移行元のiPhoneの画面ロックを解除して、ホーム画面を表示させた状態でiPhone17を隣に並べると、データ移行元のiPhoneに「新しいiPhoneを設定」が表示されます。
「新しいiPhoneを設定」が表示されたら、同じ画面に記載されているメールアドレスを確認して、問題なければ「続ける」をタップしてクイックスタートを開始します。
2.iPhone 17に表示される青いイメージをデータ移行元のiPhoneで読み込む
「続ける」をタップすると、今度は移行先のiPhone 17側に青いアニメーションが表示されます。
これをデータ移行元のiPhoneで読み取るとペアリングが開始されます。
3.データ移行元のiPhoneで設定しているパスコードをiPhone17で入力する
データ移行元iPhoneで画面ロックの解除などに使用しているパスコードの入力をiPhone17側で求められますので、パスコードを入力してください。
4. FaceID(顔認証)を設定する
iPhone17側でFaceIDの設定が表示されるので、「続ける」を押してその場でFaceIDの設定を行います。
後でゆっくり設定したい場合には、「あとで"設定"でセットアップ」をタップしましょう。
5.「iPhoneから転送」をタップする
iPhone17に「データを転送」メニューが表示されるので、「iPhoneから転送」をタップします。
6.iPhone17側で初期設定を進める
SiriやApple Pay、サイドボタンの設定などが案内されるため、これらの設定を進めます。
後でゆっくり設定したい場合には、「あとで設定する」をタップしてください。
7.「データを転送中」の画面で待つ
初期設定が完了すると、データ移行が開始します。
データ移行元のiPhoneとiPhone17で常に通信を行っている状態のため、隣同士の状態を維持して電源は切らないようにしてください。
充電が少ない状態でクイックスタートを行うと、データ移行中に電源が切れてエラーが起こる恐れがあるので、充電に余裕がある状態で行うか、iPhoneを2台とも充電しながらクイックスタートを利用してください。
8.データ移行が完了
「転送が完了しました」の画面になったらデータ移行は完了です。この段階になったらそれぞれのiPhoneを離しても問題ありません。
9.データ移行後に必要な操作
ホーム画面の各種アプリは、Wi-Fiもしくはモバイルデータ通信でデータのダウンロードが始まります。「暗くなっている」「雲のマークが付いている」アプリアイコンはタップすることでダウンロードを開始できますが、データのダウンロードが完了するまでは一時的に利用することができません。
これが完了したら、必要に応じてLINEのトーク履歴復元や、ゲームアプリのデータ移行を行ってください。
iPhone17へデータ移行するときの注意点
iPhone17へデータを移行するときには、注意しておきたい点がいくつかあります。
これらをあらかじめ知って守っておくことで、トラブルなく安全にデータ移行を完了できます。あらかじめ確認しておくようにしましょう。
iPhoneのストレージ容量に気を付ける
iPhoneのアプリや写真などのデータは「ストレージ」に保存されます。ストレージに入るデータの容量のことを「ストレージ容量」と呼びますが、iPhoneのデータはこのストレージ容量を超えて保存することは出来ません。
iPhoneを購入するときに選択する「128GB / 256GB / 512GB / 1TB」といった数値が、ストレージ容量です。
最も注意しておきたいのは『iPhoneのデータは、このストレージ容量の数値を超えて保存することはできない』という点です。
例えば、データ移行元のiPhoneに400GBのデータが保存されている場合、256GBのiPhone17を購入したとしてもそのままデータを移行することはできません。
こういったトラブルを回避するには以下の2点からどちらかで対策が必要です。
- 1.あらかじめストレージ容量の大きいiPhone17を購入しておく
- 2.データ移行元のiPhone内の不要なデータを削除して、iPhone17のストレージ容量に収まるようにする
元々使っているiPhoneのデータ量が多い場合、安いからといってストレージ容量の少ないiPhone17を買わないように気を付けましょう。
また、iPhoneはモデルが新しくなるほど写真と動画データの画質が上がっているため、それに伴って必要な容量が増えている点にも注意が必要です。
LINEのトーク履歴とゲームアプリのデータを個別に引き継ぎしておく
「iPhoneの機種変更をしたら、LINEのトーク履歴が消えてしまった」といったトラブルは、iPhoneのデータ移行のときにありがちです。
2025年現在、iOS18やiOS26ではクイックスタートでもLINEのトーク履歴が引き継げるようになっていますが、念のためあらかじめ『トークのバックアップ』を取っておくことをおすすめします。
また、同様にゲームアプリで引継ぎコードを発行しておくなどの引き継ぎ設定も行っておきましょう。
モバイルSuicaとモバイルICOKAのデータ移行
モバイルSuicaおよびICOKAなどの交通系ICカードをiPhoneに登録している場合、データ移行元のiPhoneがiOS17以降なら、クイックスタートだけでSuica残高やカード情報が自動的に移行されます。
ただし、データ移行元のiPhoneがiOS16以前の場合、下記の手順でデータ移行が必要です。
- 1. データ移行元のiPhoneでWalletアプリを起動
- 2. 登録されているSuicaを削除
- 3. iPhone17のiPhoneでWalletアプリを起動
- 4. 右上の「+」ボタンをタップし、「以前ご利用のカード」をタップする
- 5. カード選択欄で「Suica」を選択し、再設定したいSuicaを選択し「次へ」を押す