皆様も一度は聞いた事があると思いますが、今回はリンゴループについて取り上げました。
◇リンゴループとは?
『リンゴループ』とは、iPhoneを起動した際に、リンゴマークが表示され、その画面から進まず
画面が消えたかと思ったらまたリンゴマークが表示されるという感じでこれらを繰り返す症状の事です。
この状態になるとiPhoneは一切操作が出来なく、しまいには充電がなくなり電源が切れてしまいます。
改めて充電しても同じ症状が繰り返されます。
◇リンゴループの原因は?
主な要因として以下のような事が考えられます。
・iPhone本体の基盤の故障
・iPhone本体の落下や水没、それに伴う変形によっての不具合
・iOSなどのソフトウェアの故障
・iOSなどのソフトウェアアップデートを行った時に途中でWi-Fiが切れたり、アップデート中に電池が切れたりとiOSの更新に失敗
・iPhoneを繰り返して強制終了
・インストールした脱獄アプリが悪さをして起動する事が出来ない
・iPhoneの容量を常に一杯の状態で稼働させている
上記のような事をした場合にリンゴループが起きてしまう事があります。
◇リンゴループの対処法は?
・再起動
iPhoneに限らず、「不具合が発生したら、とりあえず再起動してみる」という機械系製品の常識とも言えますので、まずは再起動してみましょう。iPhoneがリンゴループ状態になったら、スリープボタンの長押しではシャットダウン出来ないので、「ホームボタン」と「スリープボタン」を同時に長押しして、強制終了しましょう。
・SIMカードを取り出して起動
一度SIMカードを抜いてから再起動を試してみましょう。そして、SIMカードを入れて再起動も試してみましょう。軽度の異常であればこれで改善されるケースがあります。
・セーフモードで起動
セーフモードとは、iOSに何らかの不具合が起きてしまった時の為の「診断用モード」のことです。診断する為に、通常起動に必要な機能やアプリ以外は無効になり、OSとシステムに組み込まれたアプリだけが起動します。これによりリンゴループが改善されるケースがあります。
セーフモードで起動する方法は、電源ボタンを長押しして一度iPhoneを終了させ、再度iPhoneを起動する際に「音量ボタン(+)」を押し続けると、セーフモードで起動が出来ます。
・正常なiPhoneからFaceTimeをかける
フリーズしたiPhoneに正常なiPhoneからFaceTimeをかけて着信画面に変わったらホームドタンを押せば元に戻るケースがあります。
・iTunesと同期する
リンゴループになったiPhoneをパソコンでiTunesに接続し同期させると、リンゴループが改善されるケースがあります。この時、iTunesを最新版にしておくとより良いです。
・iTunesでiOSをアップデートする
iTunesを使いiOSをアップデートするとリンゴループが改善されるケースがあります。
これは特にアップデート中にWi-Fi環境から抜けたり、PCとの接続が切れてしまったりしてiOSアップデートが不完全な状態でリンゴループになってしまったケースに効果があります。
・iTunesに接続しリカバリーモードに入って復元する
【操作方法】
iPhoneの電源を切る
↓
パソコンでiTunesを起動
↓
iPhoneとパソコンをケーブルで接続
↓
iPhoneの「ホームボタン」と「電源ボタン」を10秒ぐらい押し続ける
↓
リンゴマークが表示されたら、ホームボタンは押し続けたままで、電源ボタンだけ離す
約15秒後に、iTunesがリカバリーモードでデバイスを検出したという警告が表示されます。
これでDFUモードに入れます。
DFUモードとは、iPhoneを強制的に初期化・最新のiOSにアップデートするモードです。
順調にDFUモードに入ったら、あとはiTunesに表示される復元の手順通りに進めるだけです。
※注意:iPhoneがDFUモード・リカバリーモードに入ったら、iPhoneが初期化され、工場出荷状態になりデータがすべて削除されてしまいますので、普段からバックアップを取っておきましょう。
ここまで色々試してみても画面表示がリンゴループから変化がない場合やパソコンに繋いでもリカバリーが出来なかった場合は他に対処法がありません。
よくリンゴループを直して欲しいと依頼がありますが、残念ながら、修理屋さんで部品を交換しても直す事が出来ない症状となります。
この症状の場合には、アップルストアに修理もしくは交換依頼をお願いしてみて下さい。