2019年3月の格安SIM シェアは12.3%に拡大

[公開日:2019/03/29]
筆者: 渋谷店

312日、MMD研究所は「20193月格安SIMサービスの利用動向調査」に結果を公表しました。それによると、2019年の格安SIMのシェアは12.3%で、5年前の2014年から10.7%の伸びとなったとの事です。

 

 

MMD研究所の昨年同期の同じ調査結果と比較してみても、格安SIMのシェアは10.1%→12.3%と、2.2%程増えています。

相変わらず大手キャリアのシェアは強大で、3社合わせて79.1%を占め、SoftbankのサブブランドであるY!mobileを含めると84.3%となり、スマホ・携帯を持っている人の10人に8.7人は大手キャリア回線を利用している事になりますが、少しずつでも格安SIM利用者は増加しています。

 

 

では、僅かに12.3%しか利用していない「格安SIM」についての認知に関しては、

「全く知らない」「名称・内容は知らない」を含めた「格安SIMを知らない」と回答した人が50.6%、「利用した事はないが知っている」「利用した事がある」を含めた「格安SIM」を知っていると回答した人が49.4%と、認知の面では「知っている人」「知らない人」が約半々の割合ですが、実際の利用経験者は20.4%に過ぎず、うち2.4%は利用をやめていると回答しています。

 

 

格安SIMを利用していると回答した人に、実際に利用している通信会社を聞いたところ、

 

最も利用者数が多かったのは「楽天モバイル」で1社だけ頭抜けて25.1%でした。

次いでmineo(12.7%)UQmobile(10.7%)と続きます。

 

 

ちなみにこちらは、総務省発表の平成30年第3四半期の、SIMカード型サービスの契約者数事業者別シェアです。

 

総務省のデータでは、UQmobileは通常のMVNOとは見なされず、Y!mobileと同じ括りで集計からは外されていますし、契約数は事業者からの申告数なので法人向け契約も含まれます。

 

一方、MMD研究所のデータは、UQmobileMVNOとして含めた数値ですし、一般の個人への調査結果に基づいているため、調査結果はコンシューマー利用のデータであり、我々の認識や感覚マッチしているように思います。

 

MMD研究所の調査結果で順位が低い「IIJ」と「OCNモバイルONE」は、法人契約の比率が大きいことがわかります。

 

 

 

さらに、こちらはMMD研究所の前年(2018)同期の事業者別シェアです。

上位では、楽天モバイル(+2.9%)UQmobile(+2.0%)が増加し、mineoOCNモバイルONEIIJはシェアを落としている事がわかります。

 

mineoは、20189月にSoftbank回線サービスを開始し、3キャリアの回線全てを取扱うトリプル・キャリアとなりましたが前年よりシェアは低下しています。

 

一方で、2018年にソフトバンクグループとなり、20187月からSoftbank回線サービスの提供を開始したLINEモバイル(+1.7%)がシェアを伸ばしているのがめだちますは好対照です。

 

 

以下は、格安SIMの利用者のSIMタイプの内訳の、2018年と2019年のデータです。

SIMタイプの内訳は、「音声通話SIM」の契約が65.3%(2018年)→70.2(2019)と増加しています。

 

これは、通話機能付きのメイン回線を、格安SIMに乗換えるユーザーが増加した…と見る事ができるかもしれません。

 

 

 

また、利用デバイスでも、楽天モバイルとUQmobileが伸びている事がわかります。

mineoは、前年のこの調査結果をもって「iPhone利用者シェア第1位」を掲げていましたが、今年はそれもできなくなってしまいます。

 

 

 

2019年の格安SIM動向調査は、楽天モバイルとUQmobileのシェア拡大が如実に表れた調査結果でした。

 

来年の同調査では、楽天はMNOになっているはずですし、LINEモバイルはトリプル・キャリアになっているはずです。

 

果たしてどんな調査結果になるのか楽しみです。

source:MMD研究所

Photo:MMD研究所

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