小さな名機iPhone SEは、次期iPhone 12で復活する?

[公開日:2020/01/31]
筆者: 渋谷店

早ければ、2020年3月に「iPhone SE 2」が発売されるとの噂が拡がっています。

かの、Apple製品の信頼性の高い発売予測で有名な「ミンチー・クオ氏」も、新しい廉価版iPhoneの発売を予測しており、でては消え、でては消えを繰り返してきた「iPhone SE 2」の噂も、ついに本当に実現しそうな雰囲気です。

※参考記事:iPhoneSE2はiPhone9なのか?iPhone SE2の噂

今回は、iPhone SE 2の小ささに関する噂をまとめてみました。

オリジナルiPhone SEと、2020年版iPhone SEの違い

画像出展:apple com

オリジナルのiPhone SEは、発売当時、すでに2年落ちとなっていた旧端末iPhone 5sの筐体に、前年発売されたばかりの最新鋭機iPhone 6sの機能・性能を盛り込む形で、開発費を抑えることでリーズナブルな販売価格に設定する事ができました。

発売当時の価格は、日本仕様のiPhone SE 16GBで52,800円(税別)でした。

この価格は、前年秋に発売されたiPhone 6s 16GBの86,800円に比べ、4割も割安な価格設定でした。

外見も中身も、既存のiPhoneのものを流用する事で開発費を抑えた結果、新モデルとしては破格の安さを実現した事が人気の要因でしたが、その機能や性能は、発売当時の最新鋭機iPhone 6sに準ずる高性能ぶりも人気の大きな要因でした。

iPhone SEは、既に発売済みだった2つのiPhoneの「筐体」「中身」を合体させた「ニコイチ」iPhoneだったと言える訳ですが、iPhone 6sをベースとしたiPhone SEの中身は、機能的に採用できなかった「3D Touch」等を除けば、ほぼ、最新鋭機譲りの高性能であったため、割安に最新機能・性能を手に入れられると非常に人気を呼びました。


さらに、iPhone 5sの筐体を流用した事で、手にスッポリと収まるコンパクトなボディは、女性や、特に手の小さなアジア人・日本人にとって、片手操作の容易さなどで非常に使い勝手の良いサイズとなり、それもまた、大きな人気の要因でした。

ロングヒットとなったiPhone SEは、後に「小さな名機」として多くのiPhoneユーザーに愛される存在となりました。


要約すると、オリジナルのiPhoneの人気の秘密は以下の3点だったと言えます。

1. 既存のiPhoneの外見(筐体)と中身を組み合わせることで、リーズナブルな価格設定が可能になった。
2. 既発売済みの最新モデルiPhone 6sの機能・性能を盛り込まれ、価格に反する高性能ぶりが賞賛されました。
3. アジア人や日本人、あるいは女性など、手の小さなユーザーでも片手操作が可能なコンパクトさが人気を呼びました。

逆に言えば、新たなiPhoneが「SE 2」を名乗るためには、この3つの要素を踏襲していなければならないはずですが、実は、新たなiPhone SE 2の噂によれば、3つの条件のうち、2つまでしか踏襲できていない可能性があります。

筐体はiPhone 8を利用するとの噂

画像出展:apple com

iPhone SEを名乗るための1つ目の条件は、既存発売のモデルの筐体を流用する事ですが、2020年3月に発売されるだろうと噂されている、新しいiPhone SE 2に使用される筐体は、iPhone 8からの流用とされています。

そうなると、iPhone SE 2の仕様はおおまかに見えてきます。

ホームボタン装備の、4.7インチ液晶(LCD)画面、防水防塵、ワイヤレス充電、指紋認証、シングルカメラなどは、iPhone 8からそのままコンバートされるでしょう。

iPhone 8には顔認証は備わっていませんでしたが、一部には、iPhone SE 2では顔認証も装備されるという噂もあります。

ホームボタンのあるiPhone 8であれば、カメラの収納場所はいくらでもありますので、顔認証を搭載しても不思議ではありませんが、Apple初の指紋&顔認証の「ダブル認証」を、完全新開発モデルではないSE 2に担わせるのか、その辺りは少々疑問です。

メインモデルiPhone 12は全画面となるはずですので、もし指紋認証を搭載するのであれば、画面内認証という新たな技術の導入が不可欠ですので、Apple初の指紋&顔認証の「ダブル認証」は、Apple初の「画面内指紋認証」と併せて、完全新開発のiPhone 12に担わせる方が、相応しいのではないかと思いますが如何でしょうか。

CPUチップセットは、最新鋭のA13 Bionicが採用されるとの事ですので、処理能力は、オリジナルのiPhone 8のA11 Bionicに比べて2世代も新しくなるわけで、飛躍的に向上するものと見られます。

また、iPhone X以降で装備された「ポートレートモード」も、iPhone XR同等のシングルレンズでも可能なタイプが搭載されるはずです。

ホームボタンが必要なユーザーにはベストチョイスなiPhone SE 2

旧モデルの筐体を使うと言う事は、物理的な操作や機能は、筐体に使用されているパーツに依存します。

例えば、iPhone 8の筐体を利用しながら、画面を有機ELパネルに変更すれば、4.7インチの有機ELパネルを新たに開発もしくは調達しなければなりませんし、ホームボタンのない全画面モデルに作り替えるには、iPhone 8の外形寸歩にあったえぃすプレイパネルを調達しなければならず、それで、新たなコストが発生して高価になってしまっては、SEを名乗る資格がありません。

SEは、既存の筐体・機能・性能を組み合わせて販売価格を抑えたモデルですので、筐体を流用すると言う事は、その流用した筐体をほぼそのまま利用すると言う事ですので、必然的に、筐体が持っている操作性や機能性は筐体に準ずるわけです。

iPhone 8の筐体を使用して新しいSE 2が使うられると言う事は、ホームボタンを装備している可能性は限りなく100%に近いはずです。

ドナルドトランプ米大統領は、ティム・クックCEOがホワイトハウスを尋ねた際に「ホームボタンが必要だ」と語ったとか。

トランプ大統領以外にも、iPhoneにはホームボタンが必需品だと考えるユーザーは多いでしょうし、現に、iPhone 6シリーズを使用し、ホームボタンに慣れ親しんでいるiPhoneユーザーは1憶人を超えるとも言われていますので、iPhone SE 2が全画面になる事より、ホームボタンがあって、なおかつ余計なコストがかからず、安価な新モデルで登場する事を歓迎されるであろう事は容易に想像できます。

それだけを考えても、iPhone SE 2は大ヒットiPhoneになる要素を持っていると思います。

iPhone SE 2が踏襲しないもう1つの条件は小ささ

先ほどピックアップした、iPhone SEがSEたる3つの条件のうち、新しいiPhone 8ベースのSE 2は「割安な価格」と「最新機能・性能」は満たしていますが、もう1つの「小ささ」を満たしているとは言えません。

iPhone 8と、最新モデルの中で最も小さいiPhone 11 Proのボディサイズを比較して見ると、

iPhone 8 … 138.4mm × 69.3mm
iPhone 11 Pro … 144.0mm … 71.4mm

で、長辺で5.6mm、短辺で2.1mmしか違わない事が分かり、現行最新モデルと比べても特に「小ささ」が特徴的ではありません。

「iPhone 8ベースのiPhone Se 2は小さくないね」
「もう小さな名機と言われたあのサイズでは出ないんだ」

と、お嘆きの貴兄に、耳寄りな情報をお知らせします。

「小さな名機」は、次期iPhone 12で復活するかも

画像出展:https://www.youtube.com/watch?v=JA8dbIuaZZw

先日お伝えした2020年版 次期iPhone 12の噂のまとめの中で、4種類発売されるとされる画面サイズの中の最少サイズは、5.4インチのようだ…という噂がありました。

※ 参考記事:2020年1月のiPhone 12に関する外観・仕様・発売日等の噂まとめ

その際にも述べたのですが、実は、この5.4インチのiPhone 12こそが「小さな名機」と称されたiPhone SEの「小ささ」を継承するモデルではないかと、筆者は考えています。

というのも、5.4インチという画面サイズ(対角線の長さで表します)は、換算すると、137.16mmになります。

「小さな名機」iPhone SEの外形寸法は、123.8mm(A)×横58.6mm(B)ですので、対角線(C)を求めると、C=√(A二乗+B二乗)=136.97mmである事がわかります。

なんと、5.4インチの画面の対角線の長さと、オリジナルiPhone SEの外形寸法の対角線の長さが、僅かに0.19mmしか違わないのです。

つまり、5.4インチの画面サイズは、iPhone SEの筐体の大きさとほぼ等しいと言う事になります。

画面の周囲には1~2mmのベゼルがあるとしても、サイズ感として、iPhone SEのボディサイズとほぼ同等であると予測する事ができる訳です。

Appleは「小さな名機」を意図的に復活させたいようだ

画像出展:https://www.youtube.com/watch?v=JA8dbIuaZZw

Appleは「小さな名機」と呼ばれたiPhone SEの名声を復活させたいと考えていると考えられます。

なぜなら、iPhone Xから始まった「X(テン)」シリーズは、翌年のiPhone XSに、XS MAX、XRという2つの派生モデルをラインナップし3モデル体制を作り、2019年も、iPhone 11シリーを3モデル構成にしたのに、ここへ来て、さらに1モデル増やして、iPhone 12を4モデル体制とし、しかも、増やした1モデルの画面サイズをわざわざ最小サイズの5.4インチにするというのは、筆者にはやはり、「小さな名機」のサイズを全画面で復活させようとしているとしか思えません。

つまり、本当にiPhone 12に5.4インチモデルがラインナップされるとすれば、それは、Appleがあえて5.4インチという最小サイズを新たに作ったと言う事になり、その意図は、「小さな名機~SE」に他ならないと思えるのです。

Appleにとっても、iPhone SEほど長期間に渡って愛され続けたモデルに対する思い入れもあるでしょうし、商業的にも、再びロングランモデルを生み出したい思いもあるでしょうから、これまでも、新たなSEの発売を検討してきたのではないかと思います。

しかし、時代が進みコンテンツはますます大型化する中で、処理能力やバッテリー能力の向上が求められ、SEの3つの条件を一度に実現する端末を作る事は難しかったのではないでしょうか。

ここで、旧モデルの筐体を使い価格を割安にし、その時点の最新モデルの機能・性能を盛り込む事と、「小さな名機」という名声を別々の棚末に引き継がせようとしたのではないか…、筆者はそんな風に想像しています。

もちろん、単にiPhone好きの1ユーザーとしての妄想に過ぎませんが…。

小さな名機は、次期iPhone 12で復活する まとめ

筆者もiPhone SEのファンでした。

実用上では、いまさら4.7インチに戻る事はできないので、5インチ以上の全画面モデルを使用していますが、実は、オリジナルのiPhone SE筐体の全画面モデルが出ればいいのに…とずっと考えていたので、5.4インチのiPhone 12の噂に過敏に反応してしまいました(笑)。

信憑性の高い情報を出すミンチー・クオ氏の予想も交えていますが、多くの噂やリークに5.4インチの存在が見え隠れしていますが、現時点では、あくまでも噂に過ぎませんので、5.4インチの存在が確定している訳ではありませんので、その辺りは、噂の範囲としてお読み頂ければと思います。

でも、もし、5.4インチのiPhone SEサイズの全画面モデルが発売されるとしたら夢がありませんか?

一方では、iPhone 12 Pro MAXのサイズは、ⅪPro MAXの6.5インチから6.7インチに拡大されるという噂もあり、大きい方と小さい方が、各々、拡大・縮小されるということで、真ん中を、有機ELと、液晶LCDパネルの2台の6.1インチが担うという構図のようなんですが、なんとなくあり得そうな感じですよね。


まずは、2020年3月のiPhone SE 2の発売を期待して待ちたいですね。

Appleがどんな「新しいSE」を出してくるのか、非常に興味があります。

そして、まだ先の話しですが、9月には次期iPhoneが「12シリーズ」として登場してくるはずですが、果たして5.4インチモデルは存在するのか、そして「小さな名機」が全画面モデルとして復活するのかどうか、多きに期待して待ちたいと思います。

また、新たな情報がありましたら、随時、お伝えしてゆきたいと考えております。ご期待ください。


※ 参考記事:iPhoneSE2はiPhone9なのか?iPhone SE2の噂

※ 参考記事:2020年1月のiPhone 12に関する外観・仕様・発売日等の噂まとめ

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