今回は、iPhone7Plusの水没修理風景をご紹介します。
iPhone7Plusは、5.5インチの液晶を搭載し、動画やゲームなど迫力ある体験ができます。
また、iPhone7より耐水性能が装備され、水に濡れても不具合が起きにくくなりました。しかし、完全な防水を保障されているわけでもなく、水に落ちれば普通に浸水します。
とくにiPhoneの耐水機能は、液晶画面の周りに貼ってある防水テープ(両面テープ)で、侵入を防いでいるだけなので、お買い上げ当初はそれなりに防水してくれますが、使用年数が増えるとテープも劣化していき、耐水性能も落ちていきます。使用年数が経過したら、水周りでの使用は慎重に行っていただくのがよろしいかと思います。
今回ご依頼の端末はトイレにうっかり落としてしまい、すぐに拾い上げたそうですが、電源が入らなくなっていました。「一度他店様で修理をしたことがある」との事ですので、すでに耐水性能は失われていると思います。
もし水没して電源が入っていたらなるべく早く電源を切ることをおすすめ致します。無理に電源を入れたり、充電をするようなことも控えてください。水没したときの対処法はこちらのページでも解説しております。
さっそく慎重に開けていきましょう。
2秒くらいしか浸かっていないとの事でしたが、ご覧の通りしっかりと水が入っています。水没してから10時間ほど経過していますが、まだまだ水分が残っています。
接続コネクタまわりが一番残っているようです。
これでは通電もしないと思われますので、全分解して基盤やその他を綺麗に洗浄していきます。
液晶パネルもがっつり濡れています。
各部洗浄が終わればあとは乾燥です。当店では乾燥時間を12時間に設定していますので、電話機のお預かりは丸1日となります。比較的、軽症の場合は乾燥時間を少なくすることも出来ますので、お急ぎのお客様はスタッフにご相談ください。
12時間経過しましたので、慎重に組んでいきます。液晶パネルには水が入っていますので、新しい液晶パネルに交換して組み上げます。
祈るようにして電源を入れると、
バッチリ!!お客様の大事なデータも残っています。(上記写真は追加注文の保護ガラスも貼ってあります)
水没修理では、無事に電源が入るようになると、高確率でデータは残っています。
今回バッテリーは使えないこともなかったのですが、すでにバッテリー持ちがかなり悪く、「無事に直ればバッテリーも交換する」との事でしたので新しいバッテリーに交換いたしました。
ひと通り動作チェックを行いましたが、各部問題なく動いているようです。
お客様にもたいへん喜んでいただきました。
ただ、一度水没した端末はいつ不具合が起きてもおかしくないので、バックアップはこまめに取っていただくのがよろしいかと思います。
今回は、分解→クリーニング→部品交換で復活しましたが、仮に復活しなかったとしても最終手段として基盤修理も行っております。
水没してお困りの際は、是非一度ダイワン福岡天神店にご相談ください。
福岡天神店
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