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iOS13において、特定の文字列を含むメッセージの通知を受信すると、iOSがクラッシュしてしまう不具合が発見されました。
このような「テキスト爆弾」と呼ばれる不具合はこれまでも度々発生しており、今回発生しているテキスト爆弾の不具合は、iPhoneおよびiPadの再起動や、ホーム画面関連機能を統括するソフトウェアの挙動を不安定にさせます。
iOS13.4.1現在も当該の不具合は修正されていません。
iOS13およびiPadOS13において、「イタリアの国旗の絵文字と、パキスタンのシンド語の文字列を特定の組み合わせたあるテキスト」を通知として受け取ると、この不具合が発生します。
この不具合では、iOSのホーム画面および付随する機能(コントロールセンター、通知センター、Spotlight検索など)を統括する「Spring Board」の挙動が不安定となるようです。
英語圏のソーシャルニュースサイトRedditでは、Appleの「メッセージ」「Twitter」「Instagram」「WhatsApp」などの通知で当該の不具合が発生することが確認されています。
また、この「テキスト爆弾」はiOSデバイスそのものをクラッシュさせることから、この不具合はアプリに依存しない可能性があると指摘されています。
同様の「テキスト爆弾」不具合は、以前にもiOS11において発生したことがあります。
2018年にはテルグ語(インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州およびテランガーナ州の公用語)を含むテキストを受信すると、無害なテキストを受信するまでiMessageを含むメッセージアプリやメールアプリが起動できなくなる不具合が発生し話題となりました。
この際にはGmail、Outlook、WhatsApp、Facebook Messengerなどのサードパーティ製アプリが影響を受けています。
また、iOSデバイスの再起動や挙動の不安定化など、システムへの影響も見られています。
2018年に発生したテキスト爆弾の不具合はiOSアップデートですぐさま修正されているため、この度発生したイタリア国旗+シンド語によるテキスト爆弾も次のiOSアップデートで修正されるものと考えられます。
一方で、4月24日現在では修正が行われていないため、問題が解決するまではメッセージアプリの通知機能や、メッセージのプレビュー機能をオフにするなどの対策が必要です。
特定の文字列が表示されることで、なぜOSの挙動が不安定になったり、再起動が発生したりする不具合が発生するのでしょうか。
iPhone、iPadを含む広義のコンピュータは、文章(テキストデータ)を表示させる際に、内部的に様々な処理を行っています。
大雑把に説明すると、「文字コード」と呼ばれる機械言語をコンピュータが人間の読める文字に変換し、「フォント」を用いて表示したものが「テキストデータ」です。
テキストデータを表示させるためにコンピュータは文字コードをフォントに従って文章に置き換える処理を行います。
この処理を「レンダリング」と呼びますが、レンダリングのプログラムになんらかの欠陥があると、特定の文字コードを特定の文字列にレンダリングする際に処理がうまく行われず、メモリを大量に消費してしまうことがあります。
この度のテキスト爆弾では、イタリアの国旗とパキスタンのシンド語の特定の文字列をあわせることでレンダリング処理をハングアップさせ、iPhone・iPadのメモリを大量消費させることで、iOSやホーム画面(Spring Board)の挙動を不安定にさせているようです。
そもそも「特定の文字列」をどのように発見したのか…などの興味が尽きませんが、ともかくはiOSアップデートでの修正が行われるまでは対策を講じたほうがよさそうです。
source:Reddit
source:AppleInsider
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