iPhone修理・iPad修理のダイワンテレコム大阪梅田駅店です。
iOS14にて追加される予定だった「トラッキング防止機能」について、Appleは実装を延期すると発表しました。
行動ターゲティング広告を形骸化させる恐れのあるiOS14のトラッキング防止機能をめぐっては、Facebookをはじめとした広告業で収益を得ている企業から批判の的となっていました。
2020年秋にリリースされる予定のiOS14には、ブラウザやアプリによるユーザーの行動履歴の収集、位置情報の取得などのトラッキングを防止する機能が新たに実装される予定でした。
Appleはユーザープライバシーの保護を重視するというプライバシーポリシーを掲げており、iOS14のトラッキング防止機能はユーザーのプライバシー情報を保護するための機能の一環というわけです。
トラッキング防止機能が導入され、ブラウザやアプリによってユーザー情報の収集や位置情報の取得がブロックされることで、最も割を食うのはネット広告業界です。
近年のネット広告は「行動ターゲティング広告」と呼ばれる種類の広告がその多くを占めています。
「行動ターゲティング広告」とは、ブラウザやアプリが収集したユーザー追跡情報をもとに、そのユーザーの興味のあるものや関心事を推測し、それに関連するネット広告を配信する、という広告です。
例えば、あるユーザーが健康食品を販売するネットショップのページを閲覧するとします。
トラッキングによって「そのユーザーが健康食品に興味関心がある」と判断され、それ以降は健康食品や健康グッズなど関連する商品の広告が優先的に表示されるようになります。
こうすることで無作為的に広告を表示するよりも、より効率的にユーザーの興味を惹く広告を配信することが可能になります。
そして、このような行動ターゲティング広告はユーザー情報の収集が前提となっているために、それをブロックするiOS14の「トラッキング防止機能」が導入されると広告の配信効率が大きく低下するという懸念があります。
広告収入が収入源の9割以上を占める米Facebook社は、アプリの開発者向けに「Audience Network」という広告フォーマットを提供しています。
「Audience Network」はアプリに搭載される行動ターゲティング広告で、日本でも人気のある数々のアプリで採用実績があります。
先日米Facebook社は、iOS14のトラッキング防止機能が導入されるとアプリパブリッシャー収益が最大50%と大幅に減少する可能性がある、とアプリパブリッシャー向けに警告を発したうえで、iOS14のトラッキング防止機能に対して懸念を表明していました。
AppleはFacebookをはじめとした開発者/広告主からの懸念を受け、トラッキング防止機能の実装を延期することを発表しています。
延期を行った理由を「トラッキング防止機能の導入に伴って、必要な変更を行うために必要な時間を開発者に提供するため」と説明しており、また2021年の初め頃にはトラッキング防止機能を実装すると予告しました。
トラッキング防止機能実装の延期こそ行われましたが期間は非常に短く、この短期間に広告業界は対応を迫られることになるでしょう。
source:9to5Mac
梅田店
530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目3−1地下1階 大阪駅前第1ビル
06-6131-9797